2001JAL宮古島
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ご存知、宮古島トライアスロンと言えばアスリートにとってあこがれであり、毎年何千ものアスリートたちが目指しトレーニングに励んでいる国内最高峰トライアスロン大会である。その中にあって今年で3年目になるこのクリニックは宮古島に焦点をあてた講習、実技、そして何と言ってもクリアをすればそのまま出場権へと繋がるトライアルが用意されており、ストロングマン、ストロングウーマンを目指す人々にとっては夢のツアーなのだ。 今年から我々パワースポーツがこのクリニックのコーディネートをすることになり、せっかく宮古まで来ていただいたのだから出場権だけでなくそれ以上のものも持って帰っていただきたい。そんなこだわりをふんだんに盛り込んだ今回のクリニック、今年の参加者はどのような3日間をすごしたのか。 |
講師紹介
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谷 新吾 第2回,第3回担当。日本の誇るトップアスリート。2001年のアイアンマンチャンピオンシップでは日本人で堂々の第1位 。 |
小美野 通 第3回担当。バイクメカニックの権威。シドニーオリンピックをはじめ数々の国際大会において活躍する。 |
守谷 雅之 第2回担当。水泳のインストラクターを務めるかたわら数々のオープンスイムの大会で上位 に入賞。 |
藤原 裕司 第1回,第3回担当。日本トライアスロン界を草創期から支える一人。現在もトップ選手として活躍中。 |
●1日目
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スイムクリニック [14:30〜16:00] 全国から到着した参加者は早速水着、ウエットスーツに着替えビーチに集合。まずはビーチでスイムパートにおける基本的なアドバイス、そしてスタート時のバトルや脚が攣った時の対処方法など参加者が不安に思っていることを解りやすく解説。そして海での実践クリニックへ。翌日のトライアルのコースはすでに完成されており、10mごとにブイが設定されているなんとも親切なコース設営は宮古島東急リゾートのマリンスタッフのおかげ。 水泳を苦手とする参加者は数々のトライアスロンレース、オープンウォーター大会を勝ち抜いてきた講師たちにその不安点をぶつけるまたとないチャンスだった。 |
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海に入る前にまずは不安事項解消のアドバイス。【写 真拡大】 | 一回コースを泳いでもらった後にさらに癖などを分析。【写 真拡大】 | 数々の世界大会でもアドバイスをしてきた実績がものを言います。【写 真拡大】 |
ランクリニック [16:20〜18:00]
スイムを終えた参加者は足早にホテル玄関前に集合。本大会の最終種目であるランニングは42.195k。その距離に不安を感じる参加者は多く、講師には様々な質問が飛んだ。トライアルで制限時間をクリアしないと本大会には参加できない。コースは翌日のトライアルコース10キロ、もしくは途中で折り返す6キロのコース。途中の来間橋は左右に海の開けた難所、風が気分任せに吹きつけてくる。 第3回目はあいにくの雨。元気の良い参加者数名を除くほとんどの方が翌日のトライアルを考えて、ストレッチ特別 講義を受けた。 |
バイクメカニッククリニック 第3回目の時は特別講義、シドニーオリンピックオフィシャルバイクメカニックであるバイクショップOMINOオーナー小美野さんによるクリニックが行われた。アンケートにもレース中のバイクトラブルを不安に思う声が多く故障時の処置、レース前の手入れ方法など実戦に役立つノウハウが紹介された。 |
●2日目
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モーニング・ラン [6:30〜7:30] 夜も明けきらない中での早朝ランニング。自由参加でトライアルの当日ということもあり、果 たして参加する人はいろのだろうかという不安をよそに、予想以上の参加者が集まった。まだ肌寒く、徐々に目覚めていく宮古の朝焼けを肌に感じつつ、この日のトライアルに備えるのだった。 |
スイムトライアル [9:00〜10:00]
少し緊張した面持ちで参加者がビーチに集合した。パワーバーキャップをかぶり、いよいよ最初のトライアル開始。250メートルの長さに繋がれたブイのコースを3往復、合計1500メートルのクリアタイムは40分。スターターの音と共に一斉にスタート。本大会さながらの真剣な泳ぎをを見ることができた。 |
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一斉にスタート。いよいよトライアルが始まりました。【写 真拡大】 | ラントライアル。沖縄は暑さがいちばんの敵!?【写 真拡大】 | 世界のアスリートと競り合うことができるのもクリニックならでは。 【写真拡大】 |
ラントライアル [10:45〜12:00]
東急リゾートを出発し来間島へと繋がる来間橋を渡り展望台を折り返す計10キロのコース。クリアタイムは55分。この時間ともなると晴れていれば日差しは相当のもの。折り返し地点にあるエイドステーションで水分を補給しその時点でのタイムを気にしつつゴール目指してペースを調整していく。先にゴールをした人が後から帰って来る人たちに声援を送る、そんな和やかな雰囲気の中で全ての参加者がゴールを切った。 |
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家族の応援が何よりの励みとなるのです。
【写真拡大】 |
ラントライアル [10:45〜12:00]
東急リゾートを出発し来間島へと繋がる来間橋を渡り展望台を折り返す計10キロのコース。クリアタイムは55分。この時間ともなると晴れていれば日差しは相当のもの。折り返し地点にあるエイドステーションで水分を補給しその時点でのタイムを気にしつつゴール目指してペースを調整していく。先にゴールをした人が後から帰って来る人たちに声援を送る、そんな和やかな雰囲気の中で全ての参加者がゴールを切った。 |
バイククリニック [13:15〜17:00]
トライアルこそないものの大勢の方がバイクを持参しての今回のクリニック。午前中のトライアルを終了し少しほっとした顔が昼食後に玄関横の芝生に集合。ここでは基本的なバイクポジションやメカトラブル、エネルギー補給まで多岐に渡るアドバイスが行われ、バイク持参者はその後ロングライドへ。宮古島の誇る観光名所、東平安崎まで往復54キロのコース。 |
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わざわざバイクを持ってきたんだから。真剣に聞いてしまいます。【写 真拡大】 | さあ島内ロングライドに出発しましょう!【写 真拡大】 | アドバイスでは実践に基づくアドバイスを中心に進みました。【写 真拡大】 |
完走アドバイス [18:00〜19:00]
無事にトライアルを終え、今回の締めともいえるのがこの完走アドバイス。(翌日のクリニックは自由参加なので)。日中のクリニックでは伝えきれなかったこと、普段からのトレーニング方法や健康管理、アンケートを基にした疑問や不安に答えていくコーナーなど。参加者からの熱い質問も飛び交い、本大会に向けての意気込みが強く感じられた1時間となった。講師から一人一人に記録書が手渡されると会場では本大会に向けての静かな緊張感に包まれた。 |
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記録証はクリニックに参加した証です。一人一人に渡されます。【写 真拡大】 | 大会にかける意気込みはそれぞれでも熱い想いは一緒です。【写 真拡大】 | 本大会でもこうして集まれるといいですよね。【写 真拡大】 |
懇親会 [19:00〜] トライアルで健闘を称えあった参加者は、懇親会を心待ちにしていた。ビールや泡盛といった飲み物にパスタから沖縄料理までのバライエティーにとんだ料理に舌鼓をうちながらの和気あいあいとした雰囲気。参加者一人一人の自己紹介の後、講師からの激励、地元スタッフの紹介へと続いた。前の日に知り合ったばかりでもそこに集うのは応援し合い、励ましあい、アドバイスをし合った仲間となった人たちだ。来年本選においてのお互いの健闘を祈り、そして再開を約束しながら和やかに会は終了した。 |
●3日目
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モーニング・ラン [6:30〜7:30] この日も懲りずに早朝ランニング。メインのトライアルは前日に終り今日こそだれも来ないかもという不安とは裏腹に前日を上回る人数が参加!前日とは違うコースでドイツ村方面 へ。 午前中は自由参加でスイムの講習またはバイクのロングライドから好きなプランから選択する。(第2,3回)。 バイク [9:00〜11:30] バイクコースはやはり東平安崎方面へ。このコースは実際の本大会でも使われるコースで、海岸線が美しく景観は抜群だが本大会でももっともアップダウンが激しいルート。一部とはいえ実際のコースを実感できる約60キロ。 |
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朝日を背に受けて走るのもいいもんですねえ。
【写真拡大】 |
スイム [9:00〜10:30] スイムコースはまずはプールでの講習からスタート。プールでは一人一人のフォームをチェックし、的確なアバイスが可能になった。アンケートでもスイムを苦手に挙げている人が多く、真剣な眼差しで講師の話に耳を傾けていた。 |
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スイムからランに移る時のウエットの脱ぎ方。こうした細かい練習が目標タイムへと近づけるのですね。【写 真拡大】 | プールならさらに細かく泳ぎ方がチェックできます。【写 真拡大】 | スイムも気になるけど・・やっぱりバイクが好きなのです。【写 真拡大】 |
これで日程は全て終了。プールサイドでのんびりする人、島内観光に出かける人、家族とドライブの人など飛行機の出発時間までの過ごし方は様々。 |