▲ヒルクライム・イン・おんたけ
▲クロスマウンテンバイク
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5月31日-6月1日とサイクルスポーツイベント「トライバイク」を開催した。初日は王滝村中心部から少し下った松原スポーツ公園からスタートし、御嶽山5合目まで駆け上がる約24kmのヒルクライムレース。ヒルクライム日本最大のレース「ヒルクライムin
Mt Fuji」と日程が重なっているので、参加人数は200前後と少ないが、総距離、標高差、平均勾配、眺望、路面状況など、全国のヒルクライムレースの中ではトップクラス。口コミの評判が広がり、もっともっとたくさんの人が参加してくれることを期待したい。
二日目はセルフディスカバリーアドベンチャー・クロスマンテンバイク、通称「王滝100km」だ。今回100kmコースは、初めて従来の逆コースに設定した。天気も良かったせいか、大方評判が良かった。予想するに「リピーターが多いので、逆コースといえ、全く違うコースを走っている気がして新鮮味があった。」「林道までのパレード距離が短いので、林道に入りすぐに自分のペースでレースが組み立てられた。」「序盤、小俣林道も登りだが、従来の鈴ヶ沢林道の登りよりも景観がよく、気持ちよく進めた。」などが理由だったようだ。42kmは従来のコースと少しかぶるが、大幅に違うコースにした。名称は42コースだけど実際には49kmくらいあり、スタートのアプローチやフィニッシュ後のメイン会場までの道のりを足すと、一日60km以上走ったことになった。経験が浅い方が多く参加されたようで、少し厳しいコースになってしまったかもしれない。
次回9月開催は従来通りのコース。申込受付開始後、しばらくして定員となったが、キャンセル者の枠があるので追加募集を弱冠行っている。いずれにしても9月も2,000名近くのマウンテンバイカーたちが、王滝村に集結することになる。6月もレース中、プレスや協賛社を連れてコースを案内したが、王滝村の大自然には改めてビックリだ。谷あいに続く林道では10km先を行く選手が見え隠れしていて、谷の反対側には数時間後に訪れることになる約50km先の林道が望まれる。レース中盤、御嶽山と三浦ダムの眺望が疲れきった選手の身体を和らげてくれるようだ。林道に注ぎ込む湧き水で喉を潤し、元気を取り戻しコースに戻る選手たち。王滝100kmは順位を争うレースではないような気がする。自己との闘いではなく、自己との語らい。王滝は楽しんだものが勝利者となる。
そんな王滝100kmコースで、トレイルランニングレース「OSJおんたけウルトラトレイルレース100km」が7月下旬に開催する。全く同じコース。ただし真夜中12:00スタートだ。つい先日、世界でもっとも人気の高いレース「ツール・ド・モンブラン」から連絡があり、なんと、このレースが「ツール・ド・モンブラン」の参加資格対象レースに認定されてしまった。募集開始後、数分で定員となるこのレース。来年からレギュレーションが厳しくなり、日本ではハセツネとおんたけに参加し完走して「ツール・ド・モンブラン」の参加資格が得られるシステムとなるようだ。事実上、姉妹レースなり、一つ勲章を得ることができた。「OSJおんたけウルトラトレイルレース100km」のテレビ放映も決定し、当日はヘリコプターによる空撮も入る。なんだか面白いことになりそうだ。
アウトドアスポーツ愛好者が年間通して訪れるのも、村民の選手を迎えるホスピタリティー精神と開発されていない自然の恵みがあればこそ。運営する我々はもちろんのこと、参加されるみなさんも、過疎化が進み、財政破綻寸前の王滝村に恩返しが出来るような「何か」を考えていければと思う。
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