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コラムNO.86「宮古島」

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 「トレーニングの大方は技術練習。技術が伴っていなければ、いくらトレーニングをしても自己満足に終るだけ。」「筋肉を使わない動き。」「骨で走る。」「我慢して頑張らない。」etc。こういったアドバイスが次々と飛び出す。アイアンマンハワイ10位以内2回、宮古島4回優勝(日本人1位8回)と絶大な実力を誇っていた宮塚英也。その宮塚さんがOSJ湘南クラブハウスにて講師を務めていただいていて、セミナー参加者とともにトレー二ングアドバイスを受けてきた。理解できない人はまったく理解できなかったかもしれない。けれどこれほど理に適ったトレーニングアドバイスは今までなかった。ひとつひとつのアドバイスを聞き逃さず、しっかりと吸収して反復してみる。自分でも驚くほどの効果が出始めた。

 実のところ数年前から宮塚さんは同じようなアドバイスをしていたけど、何を言ってるのか理解出来ず、聞き流していた。というか、そんな甘い練習で強くなるわけがないと思い込んでいたのかもしれない。しっかりと宮塚さんのアドバイスを聞きいれ始めたのは3年くらい前から。以前の自分はトライアスロンでもトレイルランでもレース中盤以降、全身が攣りまくり大失速するのが常だった。そんな自分が人が変わったように最後まで力を出し切ることが出来るようになった。以前は月間200km以上走らないと不安がよぎっていたけれど、アドバイスされた動きを確認しながら大切に走るようになり、ここ2年間の月間走行距離は平均140km位。けれど効率的な疲れが残らないトレーニングに切り替えてから、パフォーマンスはみるみる上がった。ハセツネ、富士登山競走の記録が物語る。

 水泳は湘南ベルマーレの中島さんのアドバイスを受けたこと、そして今年2月から始めたハッピースイムが自分の泳ぎを変えてくれた。一番の要因はハッピースイムで25mを泳げない人を教えさせてもらったこと。プールサイド、水中から泳ぎを見て、効率の良い手の動き、浮力を保つ姿勢をアドバイスし、その動きを自分でも実践してみる。「これか〜!」と自分でも出来ていない動きを発見する。がむしゃらなインターバルではなくドリル中心のトレー二ング。自分でも驚くくらい楽な泳ぎが出来るようになった。

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 いいこと尽くめで挑んだ今年の宮古島。この半年間の月間平均トレー二ングはスイム15km、バイク550km、ラン140km。我慢して頑張らず、技術トレー二ングを日々繰り返し、体調は万全だった。レース当日は絶好のコンディション。スイムはスタート後バトルが凄かったけど、中盤からバラけて今までになく楽しく泳げた。バイクは自分のポリシーである集団の先頭を走り、ドラフティングをさけた走りが出来た。(バイクは以前の方が断然早かったのだが。)ランは近年の自己ベスト3時間15分のプラス30分で走れ、大満足だった。トータル9:37:24(122位)[スイム54:25/バイク4:57:59/ラン3:45:00]と今までの最高の記録を出すことが出来た。

 東北大地震。実際に被災地を目の当りにし避難所へ支援物資を届けに行ったときのことがレース中頭によぎる。宮古島を目前にし、こんなときにレースに参加していいものかと自問自答した時があったけど、レース中止や参加を自粛しても誰も喜ばないし、レース会場でトライアスロン仲間たちと自分たちがやれることを考えることが出来ると前向きに考え宮古島へ向った。立ち止まらずゆっくりでもいいから前に進めば、必ず幸せというフィニッシュが待っている。レースもそうだけど、東北も必ず。そんなことを考えながらレースに挑んでいた。そんな思いと、宮塚さん、中島さんという最高の指導者のアドバイスがシンクロし、最高の結果を残すことが出来たのだと思う。

 今年48歳になる。加齢と共に記録を伸ばそうと思う。立ち止まらずに前に進む。幸せのフィニッシュラインは必ずやって来る。



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