人口 13,977名 [男性 6,652名/女性 7,325名]/世帯数 6,812
面積 92.82平方キロメートル[東西13.53平方キロメートル/南北12.82平方キロメートル]
位置・地勢 箱根町は神奈川県の南西部に位置し、東京から約80キロメートルに距離にあり、北は南足柄市、東は小田原市、南は湯河原町、西は静岡県3市2町と接しています。
箱根町の地勢は、富士火山帯に属する箱根火山によって形成される典型的な複式火山で、その地形は複雑をきわめ、その中に河川・湖沼・草原を配した一大自然美を展開しています。
交通の要衝地としての発展 箱根町に人が住み始めたのは、約1万2,3千年前の先土器時代後期といわれ、7,8千年前の縄文時代早期頃には、宮城野付近の河岸段丘上に集落ができ、約2千年前の弥生時代中期になると、古芦ノ湖の仙石原部分が湿地化し、農耕民が住み始めたようです。
箱根山に公道が開かれるのは、鎌倉時代、湯本から三島に抜ける湯坂道が最初で、江戸時代の初期には、湯本から畑宿を経て箱根に通ずる東海道が出来ます。後世に「天下の険」といわれる箱根山の往来は困難を極めたもので、徳川幕府は箱根を自然の要塞とみて芦ノ湖畔に関所を設けます。以後、箱根は交通の要衝として、関所を中心に宿場町へと発展することになります。
一夜湯治から国際観光地へ 箱根八里と箱根関所は、旅人を随分悩ませたようですが、箱根七湯といわれた豊かな温泉は魅力でした。江戸時代後期になって、温泉場での宿泊が「一夜湯治」の形で旅人にも定着するようになると、箱根は伊勢講・富士講など、庶民の旅で大変な賑わいを見せるようになりました。
明治時代になって関所が廃止され、現在の国道1号線の原形となる幹線道路が開通します。交通が便利になるに伴って、箱根は湯治場としてだけではなく、避暑地としても有名になり、さらには外国人にも愛され、別荘も建てられるようになります。大正時代に入ると、箱根登山鉄道が湯本から強羅まで開通します。
1936年(昭和11年)に箱根は富士箱根伊豆国立公園に指定され、四季折々の美しい自然景観や豊かな温泉、また、電車・バス・ロープウェイ・遊覧船などの乗り物と多様な楽しみを提供する観光施設を備えた近代的な観光リゾート地として、年間2千万人近くの観光客を迎える国際観光地として発展しています。
箱根の四季
春・・・・ |
水が温み、桜のつぼみが春を待ちきれずにほころびはじめます。やがて、満開の桜が箱根の春を鮮やかに彩ります。5月になれば、燃えるようなツツジと、まぶしい新緑の樹々がやすらぎを運びます。
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夏・・・・ |
うっそうと繁った森の中から、セミの声がひっきりなしに。遠くで笛や太鼓の音。夜には花火が舞い上がり、祭りもたけなわに。昔も今も変わらない、懐かしくもにぎやかな箱根の夏があります。
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秋・・・・ |
秋の紅葉に魅了されて多くの人が箱根を訪れます。
秋色に染まった箱根の景色は、都会の日常を忘れさせてくれるような不思議な魅力を持っています。箱根大名行列がまちをねり歩くと、冬はもうすぐです。
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冬・・・・ |
湯けむりが立ちのぼる、静かな箱根の冬。ゆっくりと名湯につかりながら見る冬景色も格別。箱根の湯は、心ゆくまで温めてくれます。 |
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