昨年、国内初の100kmトレイルレースとして開催を遂げた「OSJおんたけウルトラトレイル100km」。今年も、霊峰御嶽山に抱かれた長野県王滝村の国有林内林道を舞台に、熱く激しい戦いが繰り広げられた今大会のレポートをお伝えします。
去年の出走者数323名に対し、今年は529名の出走者が人口1000人弱の王滝村に集結。特別協賛のサロモン・SUZUKIをはじめとする協賛社出店ブースが松原スポーツ公園の受付会場を盛り上げます。夕方までに受付を終えた選手は、夜11時ころからスタート地点の王滝村小中学校に集合。荷物を預けたのち、スタートエリアで競技説明。御岳神社滝宮司によるお祓いを頂き選手の安全を祈念。そして午前0時、スタートホーンの合図とともに100km先のフィニッシュを目指して一斉にスタート！500ものヘッドライトの群れが王滝村の林道へと消えていきます。
大会前にコース前半で起こった2ヵ所の土砂災害により、一部を変更したコースは総距離約103km。舗装路区間が若干増えるも、ハードなコースレイアウトには変わりなし。去年は真夏の日差しが照りつける過酷なコンディションでしたが、今年は夜明け前から断続的に雨が選手に降り注ぐ状況。暑さはないものの、体を濡らす雨と滑りやすい足元が選手を苦しめます。今年もコース中に3ヶ所設けた大エイドでは、地元王滝村の皆さんの協力により、王滝産のとれたて野菜や、手作りのおにぎり・そうめんなどを用意し疲れて到着した選手を癒します。
8時間48分の好タイムで約103kmの超ロングトレイルを制したのは大分県の野本哲晃選手。4回目のトレイルレースで見事栄冠を掴みました。女子は京都の坂根充紀栄選手が勝利。普段はウルトラランナーで初トレイルレースの今回、圧倒的な速さで優勝を飾りました。優勝した二人とも34歳で、今後のトレイルランニングでの活躍が期待されます。2位・3位はそれぞれ男子が望月将悟選手・横山峰弘選手、女子が今泉奈緒美選手・小川比登美。強豪トレイルランナーが意地を見せました。
長い道のりを終えてフィニッシュにたどり着き完走を遂げた選手は392名。今年もそれぞれの選手に100kmの感動的なドラマが刻まれた長い1日でした。
今年も多くの皆様のご協力の下無事大会を開催することができました。特別協賛のアメアスポーツジャパン様・スズキ自動車様をはじめとする協賛各社様、王滝村の皆様、スタッフボランティアの皆様、そして全ての選手の皆様に感謝をいたします。本当にありがとうございました。
次回は8月末、王滝村の連戦となる「OSJおんたけスカイレース」です。また王滝村でお会いしましょう！！
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