2001 ラフウォータースイム・イン・ヨロン レポート &リザルト

「明日の大会が晴れるように皆さんでお祈りしましょう。」
ラフウォータースイム ジャパンシリーズ 2001 第4戦 ラフウォータースイム イン ヨロン 大会前日。
2001年9月28日のヨロン空港は台風17号の名残でムシ暑さに包まれていた。日本の大部分は秋の訪れを感じる季節に移り行く頃。しかし、ココはまだまだ夏! ジーンズもわずかに脚に張りつくようなじっとりさに、暑い〜!!と喜び、胸も高鳴る。早く海に飛び込みたいとはやる気持ちを抑えつつ、明日の天候を心配させるように小雨がパラつく島をコース下見へ向かう。

ヨロン島大金久海岸のシーマンズビーチに立つ。エメラルドグリーンの海と白い砂浜を目前にしつつ、台風の残骸が私達の期待を5%くらい裏切っていた。もしや明日も雨?・・・「本当はもっと綺麗です!」
レースディレクターの滝川氏の声にも力が入る。そうなんです。ヨロンの海はもっと綺麗なんです。
風の影響か、浜より30M程の海は砂が舞い上がりにごっている。エメラルドグリーンというよりもエメラルドモス(!?)グリーンみたいな色。空もはっきりしてくれない様子。


コース説明の後は、恒例の守谷雅之氏(ラフウォーターアドバイザー)によるラフウォータースイムアドバイス。ヨロン大会は今年で4回目の開催という事もあり、常連参加者が目立つ。初参加の方もヨロンの海に挑戦と各地から集まってきた。様々な参加者がいる中、皆それぞれに海に不安を抱いているのではと守谷先生もリラックスさせてくれる笑顔と的確なアドバイスで大会の心構えができた。
それでは試泳〜!! 一直線に浮かぶブイを目指し、海だーーと水を得た魚のように飛び込んでいく。汗ばむ肌も海水を吸収し海に同化してゆく。砂の舞う海もちょっと泳げば透明なヨロンの海。遠浅なヨロンの海は深さの恐怖は感じられない。海のコンディションを感じながら、明日の大会のイメージトレーニング。
「明日の大会が晴れるように皆さんでお祈りしましょう。」


小雨の中 守谷さんスイムアドバイス 【写真拡大】 第4回 ラフウォータースイム イン ヨロン開会式 【写真拡大】 スタート直前 ブイを見つめる
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スタートの仕方も十人十色
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いい大会だな〜
ラフウォータースイム イン ヨロン 大会当日。テントに水がたまっている。早朝まで降っていた様子。
曇りでもいいから何とか持ちこたえて欲しい!と滝川氏晴れ男伝説を思い浮かべる。(パワースポーツイベントは当日必ず晴れるのです)受付開始より続々と選手がビーチへ集合。今大会延べ参加者数98名。世の中が不安定な中でもこの数字は、皆何かを求めてやってくるのだろう。
  ヨロン島観光協会会長 白尾健勇氏にご挨拶を頂き開会が宣言される。今大会も無事に楽しく行われることを祈る。午前9:00 ラフウォータースイム実行委員会会長山本明美氏がスタートの合図を放つ。

5km部門スタート。19歳から60歳の男女43名が挑む。なんだか天気も良さそうだ。
(今回も伝説健在。いや、参加者の皆様、日頃の行いが良いのですね) ギャラリーに見送られ一群がだんだん小さくなっていく。 昨日より海も落ちつき、波も少ない。水温23℃とウェットスーツは殆どいらないくらいの温かさ。コンディションは良好。中盤に潮の流れが気になる。浜から見ても流されているのが分かる。泳いでも泳いでもブイが見えない、目標物ゼロ、水平線・・なんてこともままある。そんな脱力感、虚無を感じるのもラフウォーターのおもしろさである。5kmもあると人生について考えてしまうのは私だけかしら・・?

浜ではヨロン出身のミュージシャンをBGMにレースを眺める。オペラグラスで応援の選手を見守る。
左手に星の砂の百合ヶ浜が浮かんできた。海の色がどんどん綺麗なエメラルドグリーンに変わっていく。
太陽が出てきた。サイコーのお天気。ギャラリーもスタッフも和やかなムードの中、5kmトップ選手が帰ってきた。 まだ1時間過ぎたばかりだよ・・驚異!!大阪出身の天野文夫さんがゴール。
昨年の記録を5分以上上回る1時間9分32秒。速い!浜は一時騒然となる。皆の感嘆の声と拍手。

続いてスイムアドバイザーの守谷雅之さんもゴール。貫禄十分でゲートをくぐる。天野さんをたたえ、喜びを分かち合いながらまた海へ戻っていった(他の選手のサポートについて下さる。現地スタッフのPADS池田さんもずっと選手のサポートについて下さった。監視船と同じく心強い存在だ)。 昨年1.5kmに出場し、今年は5kmに挑戦した方も多い。キレイな海は1.5kmでは物足りないのであろう。続々とゴールへ戻ってくる。デッドヒート有り、一緒にゴール有り、ほのぼのとした一体感が大会会場を包む。

いい大会だな〜と感慨にふけりながら、43名全員完泳!! 25分後に1.5kmスタートのアナウンス。
5kmの達成感に高揚した雰囲気のままのスタートは良い感じだ。当日申込に5km出場の勇 和彦さん
「ものたりない。」と参加。

地元参加にヨロン鉄人会の港 信介さんもウエスタンハットをかぶり登場。さらにスタート3分前に会場到着の与論高校 境くんは受付しながら、脱ぎながら、そのまま走って海へ入っていきました。こんなのもアリのラフウォーター。1.5kmも23名全員完泳!! トップでゴールした埼玉出身の清水邦彦さんは、今大会唯一3部門出場。総泳距離7500m。陸上より水中のほうが自然なのかもと思ってしまう。 お昼をはさんで、リレーがスタート。当初3チームのエントリーがやいのやいのと11チームになる。授業が終わったと同時に次々に呼び出され、駆けつけてくれた与論高校生&先生2チームも参加。「来年は土曜休みになるからもっとつれてくるよ」とヨロンエントリーも増えそうな予感。好成績を収めるのは常連のTEAM SEXy、スポコネチーム。
チーム楽園荘は個人参加の3名が、同じ宿舎(楽園荘)で気が合ってのチーム結成。

ラフウォーターの和が広がっているのを嬉しく感じた。
参加者もスタッフも笑顔ばかり、おてんとーさまも張りきってくれました。


海の男! 5km優勝の天野さん
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ダイビングゴール!!ここは海ではないんですが・・松嵜さん
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サンゴ礁の隆起した島ヨロン
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浜辺でフォークダンス♪ じゃなくてリレーのタッチシーンです
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泣く子も黙る「与論献奉」
ここで終わらないRWS in ヨロン。泣く子も黙るアワードパティーに突入です。
ヨロン町役場商工観光課(兼エイサー舞踊者)竹村栄作氏の司会により始まる。エイサーの力強さに圧倒され、心のこもった食事に舌鼓をうちながら、ヨロン酔泳協会会長 山本明美氏によるヨロン献奉がついに執り行われた。大きな盃に「有泉」が注がれ、参加者の皆様と直にお酒を酌み交わし、喜びを分かち合う。

かりゆしバンドの登場に、参加者・スタッフも踊りだし、壇上上っての盛りあがり。
皆様の意外な一面を見ることが出来ました。(2次会“かりゆし”での大フィーバーは参加者のみぞ知るということで、知りたい方は来年是非ご参加ください!)
参加者の皆様とスタッフとの触れ合いに、ただの水泳大会ではないラフウォーターの魅力を実感しつつ、第4回ラフウォータースイム イン ヨロンを無事終了いたしました。


エイサーに見入る
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儀式のひとコマ有泉いただきま〜す 【写 真拡大】 表彰式 素敵な賞状もプレゼント
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献奉の舞に大爆笑
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