2004 ラフウォータースイム・イン・ ヨロン レポート
【04リザルト】

【写真集】

【Part1】


 台風21号上陸を危惧しながら、23日(木)一足早くヨロンに到着。連休ということでこの日到着する参加者も数十名いるようだ。先日の台風18号の影響で会場であるシーマンズビーチは大荒れ。島民のみなさんとともに荒れたビーチを大掃除。万全な会場で選手たちを迎えたいという島民のみなさんの気持ちがとても温かい。リピーターが多いこの大会の魅力は、島民の選手を迎える温かい気持ちにあったのだ。今年で第8回目を迎え、受付の仕方も効率化を図る。慌しい大会当日朝の混乱を避けるため、到着空港で受付。なんとなくうまく行ったのでは。今大会の主要スタッフはパワースポーツ新人のやまちゃん(山崎)とラフウォータースイムではお馴染みの守谷さん、そして私(滝川)。今回はSWIM誌(ランナーズ社発行)の取材も入るということで、編集者(元日大水泳部)とカメラマン(チャモロの播さん)も空港に到着した。今回の参加者は5Kが65名、3Kが15名、1.5Kが50名、リレーが14チーム。延べ172名のスイマーが参加してくれる。

 会場設営も準備完了、選手受付も大方済んで、あとは大会本番を迎えるのみ。が、危惧していた台風21号が大接近してきた。急遽、現地スタッフと天気が荒れた場合の会場変更や中止のタイミングなど打ち合わせる。あとは祈るのみだ。大会当日、朝起きて外に出る。風はやや強いが薄日が差している。一安心して会場であるシーマンズビーチに向かった。シーマンズビーチの海は小さく荒れていたが、泳げない状態ではない。微妙な状況だ。代替の開催場所であるウドノスビーチに走る。ウドノスビーチは風もなく、海は平穏。これから台風がさらに接近する状況を考えると、ウドノスビーチに開催会場を移すことが最適だが、今から距離測定やブイ打ち、ゲート設営、テントなど会場設営物の移動、荒れた海での救助船の移動等等、問題はやま済みだった。
 しかし、ラフウォータースイムの参加者レベルは様々で、参加種目に完泳することが目的の選手も多いことを考えると、より安全な場所での開催が得策だろうと会場変更を決意した。島民のみなさんは会場変更を快く理解していただき、手際よく会場変更に取り掛かってくれる。私は守谷さんと距離測定器(カジキ釣り糸)片手に、距離測定とブイ打ちに走り、やまちゃんは会場移動と受付準備に走る。午後から崩れるという天気予報から競技種目や開催時間も変更した。5K種目は中止し3K種目に変更し、1.5Kは1.2Kに変更。(リレーは通常通り開催)参加者が滞在しているそれぞれの宿泊施設から参加選手へ変更事項が伝えられ、変更した受付時間10時に続々と選手がやってきた。その頃にブイ打ちや会場設営も完了。間に合った。これで変更した予定時間で開催できる。

 大会会長の山本明美さんのご挨拶のあと、変更された3K部門が11時ジャストにスタート。参加選手は73名。2位を大きく引き離し、余裕の男子優勝は竹本丈志選手。向かうところ敵なし。女子の接戦を制したのは、ここのところグイグイと力をつけてきた浅野由紀選手。3Kに続いて1.5K部門がスタート。参加選手は59名。こちらも男子は守谷雅之選手を後半引き離し、竹本丈志選手が優勝。2連覇を果たした。女子は海王代表で結婚して充実した生活を送る瀧田陽子選手が貫禄勝ち。1.5Kに続き14チームがエントリーしたリレー部門がスタート。強豪が出揃う中、エース木原珠子選手を起用した「ゆき・ウサギ・たま」(浅野由紀選手・本山竜也選手・木原珠子選手)が優勝した。

 いよいよお待ちかねのアワードパーティー。当初海岸で予定していたが、状況により屋内会場の福祉センターで行った。総合表彰にエイジ別表彰。その中でひときわ盛り上ったのは70歳代表彰だ。常連の丸田さん、毛利さんに大きな拍手が送られた。表彰式に続いて参加選手による与論献奉(よろんけんぽう)がまわされる。各テーブルで盛り上っている中、舞台上では余興の準備が整い、いよいよ余興の始まりだ。老若男女、舞台に上がり踊りまくる。大いに盛り上ったヨロンの夜は今年も変わらなかった。

 台風大接近という状況での開催で、会場変更など島民のみなさまには多大なご協力をいただき、本当にありがとうございました。今年参加した選手のみなさまは、また来年もきっと参加していただけると思います。その際には「お帰り!」といつものように温かくお迎えください。
今回ご参加いただいた選手のみなさまには、会場や競技種目などの変更を快く承諾いただき、本当にありがとうございました。今まで以上に、より安全でみなさまが楽しめる大会を開催していきたいと思います。応援よろしくお願いいたします!


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