2001
セルフディスカバリーアドベンチャー7月
・王滝村レポート


写真/星野スタジオ・中島真一

The Voice of Challenger(チャレンジャーたちの声はこちら)
初代キング・オブ・王滝 石川 弘樹にショートインタビュー
クロスマウンテンバイク100km あるチャレンジャーのつぶやき 高見沢 哲(34歳・神奈川県)
クロスマウンテンバイク40km 終わってみると楽しいレース 谷原 治彦(千葉県我孫子市)
「パンク5回!私一人での完走は不可能でした!」森 利之さん(ゼッケン#305)

【セルフディスカバリーアドベンチャー クロスマウンテンバイク100km&40km】
●325人が100km走破!
予想以上の反響の大きさに定員300名の枠を急きょ拡大。エントリー402名を数えたセルフディスカバリー・クロスマウンテンバイク100km。オフロード率95%で、しかもワンウエイコース。国内でも屈指のMTBクロカンレースのチャレンジにエントリーしてきたのはマウンテンバイカーだけではなかった。参加申込書の「現在しているスポーツ」の欄に記されていたスポーツはトライアスロン、ロード、MTB、アドベンチャーレースは当然のことながら、野球、サッカー、ダイビング、水泳、ウォーキン グ、スノーボード、登山、ジャズダンス、インラインホッケーなどなど多種多彩 。ま た、「コースの路面状況は?」と聞いてきてマシンやタイヤを選択するベテランもい れば、「完走するためには、これからどんな練習をすればよいでしょうか」といった、まずエントリー先にありきの申し込みも者も少なくなかった。 自然の中で思う存分に体を動かして、日常生活ではなかなか得ることができない感動 を手にしたい。今年初開催となったクロスマウンテンバイクは単なるレースではな く、エントリーに値する魅力あるネイチャーチャレンジとして受けとめられたようだ。
  中心会場となったのは長野県王滝村の松原スポーツ公園の運動場。運動場は駐車場 となり、受付は前日、当日ともにここで行われた。
●100kmスタート前。ずらっとならぶマウンテンバイク
●午前6時。いよいよ100kmがスタートした
 100kmのスタートは7月21日(土)午前6時。スタート地点は運動場から約3km離れ た王滝小中学校の校庭。レベルの自己申告により4つのグループに分けられ、力のあ るグループから順次スタートした。スタート時の混乱と危険を避けるため、走り始めは主催者の車が先導。鈴が沢の林道入口からフリー走行となった。
 一方、40km部門へのエントリーは210人。スタート地点は100kmとは違い、さらに奥に入った滝越地区の釣きち渓谷。松原の運動場からの距離は11km。釣きち渓谷には駐車スペースがあまりないため、この区間も自走。スタート前にしてすでに汗を滴らせている参加者も。100kmの1時間後、午前7時にスタートした。
 この日の長野県地方は快晴。最高気温は33℃を記録。標高1000m、空気がきれいな 王滝村の紫外線は強く、選手の肌を突きさした。ガレ場も多いきつい上りと下りの連 続。かつて経験したことのないアドベンチャーコース。あまりの暑さとハードなコースに翻弄された参加者の中には、途中数ヶ所で現われる清冽な沢に飛び込む者もい た。 午前7時にスタートした40km部門のトップの小田博文選手が松原運動場から約3km離 れたゴール地点、氷ヶ瀬の林道出口に姿を現したのは午前10時前。タイムは2時間34 分59秒だった。また、100kmで優勝したのはジャパンシリーズのクロカン、エリート ライダーの都築正浩選手。タイムは5時間36分7秒。昼前に氷ケ瀬にゴールした。 さて、クロスマウンテンバイク100km。規定の制限時間内(10時間)にゴールしたラ イダーは237人(男子226人/女子11人)。 今回は特別に10時間を過ぎてもゴール地点 で計時を続行。最終ライダーがゴールしたのは午後6時41分12秒。この日325番目の 100km完走者となった。

●ゴールは100km、40kmともに氷ケ瀬。
  ゴール付近には充実感がただよう
●レース前日の7月20日にはファンランを開催。
 50名の参加者があった

The Voice of Challenger(チャレンジャーたちの声はこちら)
※100km&40kmにチャレンジした人の完走記、コメントなど当ホームページに掲載した いと思います。
  ぜひご応募ください。パワーバー日本バージョンのサンプルを送ります。info@powersports.co.jp

Q:まず7月21日に行われたクロスマウンテンバイクのコースの印象は?
A:ひたすら山をトラバースしながら続く林道から見渡せる風景の中には、ダムを除 いて人工の建造 物は一切なし。
   日本を感じさせないスケールの大きさを感じました。
Q:路面状況はいかがでしたか?
A:林道といってもほとんど人手が入っていない。わだちもできていないため、沢の ようなコースで したね。
   ダウンヒルに慣れていない選手はそこでスピードが一気に止まってしまう。 パンクする選手も続出でしたね。
Q:石川さんもパンクした?
A:今回履いたタイヤが幸運にもチューブレスだったため、パンクを怖れずにガンガ ン下れました。
   5kmも続くダウンヒルは最高でしたね。海外のアドベンチャーレース では王滝とよく似た風景に出会うことがあります。
   キツイながらも感動しますよ。
Q:レース展開はどうだった?
A:序盤はマイペース、後半はトップに食らいつくという戦略を考えていたのですが、スタート後ペ ースが上がらず、
   50km過ぎてもトップのトの字も見えずに結局39位。トップとは1時 間40分差のゴ ールでした。
   今年初めてのレース、これも実力なのでしょう。
●パワーバーのサポートアスリート
アドベンチャーレーサー・石川弘樹
Q:翌日のクロスマウンテンマラソンはいかがでしたか?
A:トレイルランは僕の得意種目。マウンテンバイクのコースを逆まわりするもの。 バイクでは後半 下りが多かったのですが、
   ランはしたがってその逆。予想どうりに初めからガンガン 登っていったんです。
   10km地点ではすでに選手がばらけていましたね。
Q:前日のクロスマウンテンバイクの疲れはなかったんですか?
A:疲労は少し感じましたが、予定どうりにマイペースを保ち、いつトップに追い付 くかと考えな がら進みました。
   しかし25km手前の登りでいきなり強烈な体の疲労を感じてペースダウン。一気に後 続に一気に抜かれ、途中、歩くような
   ペースにまで落ち、座り込んでひと休みしてし まいました。再 度走り出しましたがトップは見えずそのままゴール。
   3時間46分で8位。トップとは 25分差。悔しさが残りました。スタッフの方は大変かもしれませんが、今後トレイルラン
   も100km にすると面白いかもしれませんね。

「御嶽山の麓、王滝村の国有林の中をMTBで100kmも走れるんだよ」とアシックスの展 示会後、パワースポーツのスタッフたちとの呑み会の席でこう言われ、「いくいくっ」と、つい答えてしまったばかな私その1!
 自称アドベンチャーには強いと思っていたし、トライアスリートでもある私にとって100kmの林道なんて「余裕余裕!それも上位 でフィニッシュ……」 下りでびびっ ているのか、それとも慎重なのか不明な周囲のライダーたちをよそ目に「やっほー」 と叫びながら飛ばすバカな自分その2!
  パンクロードと名付けたいぐらい、そこら中でパンクの嵐。私も例外にもれず案の定 リム打ちで1回目のパンク。このときは「こんなのお手のもの」とまだまだ余裕しゃ くしゃくではあった。しかし予備のチューブはもう終わり。距離もまだ半ばのころの 登りで選手の顔が歪んでいく。話し掛けても返ってくるのはつらい言葉ばかり。「い や〜つらいね〜、ファイト」と相手の言葉にあわせつつ、まだ余裕はあった。が、直 後のロケーションばっちりの峠付近でのこと。「パーン、プシュー」と2回目のパン ク。さっきさんざん抜いてきた選手達におねだりしている、かなり格好悪い自分その 3。
  さすがに3回目はやばいと思いつつ、下りも登りも慎重に大人しく控えめに。実は大 会前日スリック状態に成り果てていたタイヤに気付き、家に飾ってあったかみさんの MTBのタイヤを勝手にゲット。そう言えば、かみさんは出産のため2、3年乗っていな かった。そのことに3回目のパンクの頃に気付くバカな自分その4。
  そうタイヤのサイドはひび割れで、ささくれ状態。案の定、チューブが飛び出し、擦 れてパンク。「またパンクしたの?」と冷ややかな笑みを浮かべながら通 りすぎる選 手の言葉に返答できない情けない自分その5。
  携行していたテーピングで応急処置をする頃には4回目のパンクを数えていた。でも あまりにもボロボロで悲惨な私にチューブを2本も貸してくれたカップルの方がい た。彼らのお陰でなんとか完走。完走後、スタッフのひとりに「よくもまあ、こんな に苦しめてくれましたね」と思わずなすりつけていました。しかし、すべては自分が いけなかったのです。
  大自然を満喫できましたが100kmという距離、それもアップダウンの厳しいダートを 爽快に走るには、やはりそれなりの食料と予備のパーツはしっかり持つべきですね。 そんな新たなセルフディスカバリーを自分自身に感じました。  翌週の森吉のワイルドアドベンチャーではしっかりと整備されたバイクと新品のタ イヤで走りましたよ。スタッフのみなさんありがとうございました。

●この日の長野地方は30℃を超す暑さ。日差しが突きささる

40kmクラスには大塚監督、於保(おぼ)、上園、池田姫、そして谷原が100kmを裏切り参加した。今回の使用マシンは王滝出発前、メカ安部がシュイン4バンガーを直前3分チューニングでクロカン仕様に改造したもの。上りにはチョットキツイかもしれな いが下りには心強いレーサーだ。
  スタート後、緩やかな坂が続く。日頃練習などしていない。だから周囲のペースに 合わせしまうとオーバーペースになる、と考えてセーブ走行をしていたのだが、突如 激坂が始まる。しかも、ガレ場道! ホントの4駆車でないと車で上ることは無理だ ろう。途中までこげたものの、Rタイヤスリップするほどのキツさ。大塚監督 上 園、私の3人がお互いが見える範囲で走行。もう半分は走っただろう、と思いきや 10kmの標識! 通り過ぎるたびに選手の「ええっー!!」「ひぇ〜〜!!」の声。
 はるか遠くの山の中腹を見るとそこに選手の姿が。また、後ろ振りかえると、今自 分が上ってきた道が見えるが、かなり下の方にもまだ選手がいる。これはレースとい うより行軍。ああ、野麦峠、八甲田山、 難民の列。昔テレビで見た管理職養成学校 の訓練と言った方が正しい。
 極限状態に陥ると、参加者がとる行動もまちまち。道端の小さな滝を見つけて水を 浴びている者。それも他の選手を誘っているのだ。また、暑さのあまり座り込んでし まう者。景色を満喫している者。パンクしている者。すでに食料が尽きている者。 チェーンが切れている者。怒っている奴。みんなに「ガンバ!」と声掛けている者な どなどなど。それぞれの参加者の日常生活、性格が透けて見える気がした。自分もす でに食料も尽き、残されているのはボトルの水のみ。山岳なので紫外線をたっぷり含 んだ日差しが本当にキツイ。春の8耐以来なので脚が心配。何度かピクピクと痙攣気 味。幸いにもMTBの軽いギアなので腰への負担はほとんど無い。しかし、「腹ヘッ タ―!!」
  しばらく進むとローギアに入らないという関西系の中年が手を油まみれにして奮闘し ている。知らん顔〜、しようと思ったが自転車屋の悲しい性。その後に出会ったのがパンクを直そうとしているのだが車輪が外せない人。なぜだかQシャフトまで外し ちゃっている。車輪を外さないでパンク直せるのかな?
「トップに入れないと外れませんよ!」
「おお、そやなー!おおきにぃー!」 自分のアドバイスで何とかクリアできた。
でもその人が食べていたカロリーメイトを 少しでいいから分けてください、と言えなかった自分。色々なことを模索しながら、
「なんとか完走できる」と確信。2kmくらいはあったろう、ゴールへはダウンヒルが 続く。転倒者も多い、姫もここで転んで流血していた。ここのダウンヒルは富士見Cコース級だ。
やっと着いたゴール。しばらく立てなかったが、終ってみると楽しい レースだった。


実は今回のレースへの申し込みを済ませた直後に引越しが決まり、引越を途中で抜け出し、大阪より夜行電車(急行ちくま)で徹夜の輪行をして参加しました。無事にスタートラインに立てた事を家族に感謝し、又、わくわくしながらスタートを待っていました。

スタート!みんなとんでもないスピードで上ってゆきます。なんとか他の方と接触しない様にマイペースで上っていると、やがて先導車が外れ林道に入り全体のペースも落ち着きはじめました。しばらく上ると、パンクを修理している人が一人、この時私は、まさか自分が5回もパンクする事になるとは思っても見ませんでした。

私は下りが苦手なので上りで順位を稼ぐべく、かなり良いペースで登り、一つ目の峠の手前で、かなり良い順位 まで追いつきました。そしてしばらくフラットな峠の頂上を走り、下りが始まりました。最初のうちは、非常に綺麗な路面 で、みんな気持ちよさそうに、又、上りの恨みを晴らす様に物凄いスピードで下っていました。私も必死に付いて下っていましたが、ブラインドコーナー(尾根カーブ)の視界を確保すべく外側にラインを取り曲がろうとした時、突然フラットな路面 に、ガレた溝が現れ、見事にはまってしまいました(ラインと溝が重なっていた)。足と腕で衝撃を交わして溝からの脱出を試みるも、前輪がパンク、すぐに体重をさらに後ろに掛けてブレーキングしましたが、かなりスピードが出ていた為に10Mほど進みやっと停止しました。
コースの脇に移動しパンク修理を始めると、私が捕まった同じ溝に選手が次々と捕まり、修理を終えるまでの、15分ほどの間に、前転1名、コースアウト2名、パンク1名を含む、計17名が捕まりました。予想通 りチューブは穴だらけ!途中で修理を断念していきなり予備のチューブを使う羽目になり、残り90Kmで予備のチューブ無しと言うプレッシャーが圧し掛かります。次に同じミスを犯すと即リタイヤ!!!

上りで順位を稼いでも、のろのろ下りで順位を下るの繰り返しで何とか最後の下りを降りている時に4回目のパンク!修理をしようと思いフレームに取付けたはずのポンプに目をやると、無い!取付けが甘かったのか、何処かに落としてきたのです!とうとう悪運も尽きたと思い、残り数キロをてくてく歩いて下り始めると、直ぐに後ろからきた人が声をかけてくれ、私の事情を知り、自分は無事に下れるハズだからと、チューブとポンプを貸してくれると言うのです!おお!ありがたい!これでなんとか今日中に大阪に帰って、明日引越しが出来る!_(帰りも急行ちくま(徹夜)だとかなり辛いので(^^;)と思い、御礼を言っている時、なんと、私の空気入れを拾った人が降りてきたのです!正直、こんなに付いていてよいの?と思いました。二人に御礼を言って、チューブを修理し、急いで下っていると、なんと5回目のパンク!しかし、借りたチューブに交換し無事ゴール!!!!! うれしかった!

私を助けてくれた二人を含め、ほぼ2Kmに一人は居た、道端でパンク修理をする同士と励まし合いながら無事に完走出来た事が、本当にうれしかった!
早速、借りたチューブを返そうと思い、教えて頂いた「本部前にアロハシャツでビールを飲んでいる集団」を探しましたが、見当たらず、しばらく留まっていたのですが、帰りの電車の時間が迫っていた為、後ろ髪を引かれる想いで会場を後にしました。
この場をお借りして、私を助けて下さった二人の方を探したいと思います。 当日私はAMP社のB-3(紫色)+赤色のリムに乗り、赤系のジャージ、黒のレーパン、黄色-オレンジのヘルメットで参加していました。(右画像参照)
助けたのは私だ!と思う人は、ゼッケン番号、お名前を明記のうえ、下記のアドレスまで連絡してください。
心ばかりの御礼をしたいと思います。
メール宛先: harpoon_99@yahoo.co.jp

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