2002
セルフディスカバリーアドベンチャー9月
・王滝村 レポート
■開催日:2002年9月22日(日)■開催地:長野県木曽郡王滝村



写真クリックで拡大
今年で第3回を迎える「セルフディスカバリーアドベンチャー イン 王滝」。
1日完結型のアドベンチャーレースとして2000年よりスタートしたこの大会。日本全国のアドベンチャースポーツを愛するアスリートが、初秋を迎えた長野県王滝村に今年も集結し、熱く楽しく戦いを繰り広げました。 今回の参加者・チーム数は、前回をさらに上回る74組/222名。大会前日、今年もメイン会場となった王滝村滝越地区のスタート・ゴール地点での受付に集まってきた選手たちは、みな気合十分、明日のレースが待ちきれないといった表情でした。夕方6時からは恒例のウエルカムパーティー/競技説明会。もちろん今年もジャンケン大会は健在です。水交園の半屋外の会場はたくさんの参加者で熱気ムンムン!協賛メーカーのご挨拶から異様な盛り上がりをみせ、ジャンケン大会では、賞品争奪の激しいジャンケンバトルが繰り広げられました。
今年の第3回大会はコースを新しく設定し直し、6つのステージを制限時間12時間(第4ステージ終了時点で9時間)で行われました。

スタート
天気はくもり。しかし去年よりは寒くはない様子。百戦錬磨のアドベンチャーレーサーも朝は苦手なのか、4時半からの最終登録受付は5時を過ぎてもまだ数組が現われただけ。主催者一同ハラハラする中最後のチームが現われたのはスタート1分前!無事全てのチームが6:00ジャストに栄光のゴールを目指しスタート!

【No.1】
【No.2】
【No.3】
【No.4】

第1ステージ
まずは、MTBセクションその1。スタート地点から林道入口までは先導車に続いて舗装路を走行。林道に入るといきなりの上りが続く。霊峰御岳の絶景を右手に望みながら、選手はガレた林道をそれぞれのペースで進んでゆく。早くもパンクをしたチームが現われる 。
パンク修理のテクニックも王滝のレースでは重要なファクターである。ダム湖である三浦湖の一番奥に位 置する第1ステージゴールに、トップのTEAM CWXが現われたのは、スタート後2時間27分。有力チームがそれに続いてゴールにたどり着く。
いきなりのキツイ林道コースに各チーム予想以上に苦戦した模様。トップから最下位 までの差は第1ステージですでに2時間がついているが、まだレースは始まったばかりである。

【No.5】
【No.6】
【No.7】
【No.8】

第2ステージ
15分のトランジッションタイムの後、トレイルランその1のスタート。このコースの最大の難関は、スタート後しばらく平坦な湖畔路を進んだのち突如現われる、「激登り」。コースディレクター兼大会実行委員長兼パワースポーツ代表の滝川が自ら、8時間かけて切り開いた自慢のスペシャルコース。第5ステージのアスリートクライムと並ぶ今回の目玉 です。これこそアドベンチャーレース!と喜んでくれた選手があれば、泣き叫びながら登った選手もいたようです。登り切ってからはひたすら林道のアップダウン。激登りで消耗した身体に鞭を打ってひたすらゴールを目指します。 第2ステージもトップでたどり着いたのはTEAM CWX。徐々に後続を引き離しつつあるが、後半の他チームの追い上げにも期待したい。

【No.9】
【No.10】
【No.11】
【No.12】

第3ステージ
ウエットスーツに着替えてのリバートレック。王滝川を上流から三浦湖に流れ込むポイントまで下ってゆくこのコース。下りで、それ程の水量 ではなかったが、変化に富んだコースと滑りやすい足元は、それでも容赦なく選手の体力を奪ってゆく。しかし、足を止め休憩する時にふと目に入る王滝の大自然は、一瞬とは言え選手の疲れを忘れさせてくれたのではないだろうか。途中、チェックポイントのボランティアからの声援に力をもらった選手も多かったであろう。2番手につけているYINGENチームが僅かに詰めてきてはいるものの、依然としてトップはTEAM CWX。リーダーの松葉選手がトップアスリートの孫崎・山川選手をうまくまとめ上げ、チーム全体を最高のコンディションに保ちながら次のステージへ向かってゆくのであった。

【No.13】
【No.14】
【No.15】
【No.16】

第4ステージ
一部第3ステージと対向し滝越のメイン会場へと続くMTBセクションその2。選手によっては、1番きつかったという第3ステージの林道は、一部崖崩れがそのまま残っているようなワイルドなコース。既に時間も経過し、第5ステージにはタイムアウトで進むのは無理とは分かっているチームも、この大会の理念である「自分への挑戦」を目的に、そして同じチームの仲間ためにもあきらめずにゴールへとひた走る。さらに後続との差を広げてTEAM CWXがゴール。午後3時の制限時間までに滝越の第4ステージゴールにたどり着いたのは7チーム!予想以上のサバイバルレースとなるも、全てのチームがそれぞれのゴールに向かってひた走るのであった。

【No.17】
【No.18】
【No.19】
【No.20】

第5ステージ
このステージもコースディレクター渾身のルートである、名付けて「アスリートクライム」。名もなき小さな沢だが、斜度・水量 ・足場の不安定さ等々挑戦者のアドレナリンが噴出してくる名コース。上位 7チームだけしか今回体験しえなかったこのコースを、ぜひ次回はたくさんの選手に挑んでもらいたいものである。ひたすら岩をよじ登り、熊のケハイに怯えながらひたすら進み、最後のおびただしい倒木を越えた先に待っていたゴールは、選手にどんな感動を与えてくれたのであろうか。

【No.21】
【No.22】
【No.23】
【No.24】

第6ステージ
最後のトレイルランはほぼ下りの林道コース。最後のゴ−ルに向かってゆく間、たった1日ではあるが仲間とともに走ってきた王滝の大自然を振り返り、いろいろな思いが7チームの偉大な選手たちの心に浮かんでくるのであった。朝5時に走った舗装路をゴールに向けて下ってゆく選手達はみな、疲労・喜び・安堵が混ざり合った素晴らしい表情をしています。スタートから10時間4分が経過した午後4時4分、最後までトップを譲らずに、TEAM CWXが堂々のゴール!過去2大会は男女混合チームが総合優勝を遂げていたので、男子チームの勝利は初。第2位 は男女混合部門トップでチームYINGEN。7位のアシックスPCサイクルクラブ松本男組がゴールしたのは12時間の制限時間終了ギリギリ4分前でした。

【No.25】
【No.26】
【No.27】
【No.28】

今年もありがとうございました
夕闇が迫る中、残念ながら第5ステージ以降には進めなかったチームが、それでも仲間と互いに健闘をたたえながら滝越のゴールにフィニッシュを遂げた。選手一人ひとりが、喜び・悔しさ・満足感、いろいろな思いを抱きながら、今年の王滝でのドラマは終了したのであった。 表彰式では、今回もアウトドアスポーツジャパン(OSJ)協賛スポンサーである、アシックス(トランシェンド・メスカリート)、パワースポーツ(パワーバー)、アートスポーツ(OD BOX)、ワコール(CW-X)、ゴールドウィン(THE NORTH FACE)、フェニックス(ENDURATEC)の皆様より豪華賞品が上位 入賞者に贈られた。そして最後のチームが19時47分ゴールを遂げ、全ての日程が終了した。
  最後に、今回も多大なご協力いただいた、王滝村・王滝村観光協会・中部森林管理組合・関西電力(株)王滝村民宿組合・王滝村旅館組合・水交園・おんたけ森きちオートキャンプ場・釣りきち渓谷・おんたけ銀河キャンプ場、OSJ協賛メーカー、ボランティアのみなさん、大会を支えてくださった全ての皆様に深く感謝申し上げます。
  来年も、セルフディスカバリーアドベンチャーは王滝村を舞台に、MTB/トレイルランとアドベンチャーレースの2大会を開催する予定です。 また、新たな企画も進行中ですので、来年も皆様のご参加心からお待ちしております。
また来年お会いしましょう!                          取材 中村 匡(パワースポーツ)

【No.29】
【No.30】
【No.31】
【No.32】

POWER BAR