スノーフィールド・チャレンジレース・イン・HAKUBA
冬季オリンピックで世界のアスリートを魅了した長野県白馬村を舞台に、冬の新しいアウトドアスポーツ「スノーフィールド・チャレンジレース・イン・HAKUBA」が開催された。
 3月15日(土)の第1日目は白馬みねかたスキー場の全フィールドを会場とした「スノーシューマウンテンラン」だ。天気は曇り。参加者は11名と少ないが「セルフディスカバリーアドベンチャー」の常連やクロカンスキーやスノーシューなどウィンタースポーツを楽しんでいる方、そして初心者も楽しめるスノーシューということで、当日受付参加した 方々など参加者は様々だった。
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【みねかたスタート前】
【川端さんスノーシュー】
【みねかたコース】
【集合】
 コースはまずスキー場の林道と未整備な深雪コースを約1.5k駆け上る。トップはトライアスロンを中心に活動しているトップアスリートの細谷岳男選手。やや遅れて第2集団はアドベンチャーレースやトライアスロンと幅広く活動しているスポーツナビゲーターの白戸太朗選手を中心に形成。スキー場の頂上に出てからは5Kの常設のクロスカントリースキーコースを使用。スタート地点からは一転して晴天。白馬岳、五竜岳など白馬の素晴らしい景観が楽しめた。このコースは適度なアップダウンを繰り返す飽きのこない設定で、森林の中マイナスイオンを身体に浴びながら、選手は軽快に飛ばしていく。ここで冬場のトレーニング量 や質の差が出て、徐々に集団がバラけるがトップは変わらず細谷岳男選手。 クロスカントリースキーコースを抜けると、今度は一気にゲレンデを駆け下りる1.5Kのコース。ここでもトップを保ち優勝したのは細谷岳男選手。第2集団から抜け出した選手2名、1歩先にゴールしたのは杉山眞之選手。続いて酒井宏和選手。スノーシュー始めての 白戸太朗選手は4位と高位置をキープ。
  当日エントリーで唯一の女性選手河端美紀さんも笑顔でゴールした。上位入賞者には選手兼協賛者であるワコールの太田さんからCWX、そして主催兼協賛者であるパワースポーツからパワーバーが贈られた。

 3月16日(日)の第2日目は、長野オリンピックのノルディック複合競技種目で盛り上がったクロスカントリースキー競技場「スノーハープ」を舞台に、「スノートリプルアクション」が開催された。第1種目は雪上ランニング5K(Aコース)、第2種目クロスカントリースキー8.5K(A・Bコース)、第3種目スノーシュー8.5K(A・Bコース)を続けて行う新しいタイプのウィンターアウトドアスポーツだ。昨日の「スノーシューマウンテンラン」に続いて2連覇を狙う細谷岳男選手には、学生時代はクロカンスキー、現在はトライアスロンを中心に活動している強豪アスリート伊藤朋一選手が立ちはだかる。白戸太朗選手は昨日のレースでスノーシューにはすっかり慣れ、得意のクロスカントリースキーが種目の一つなので、一矢を報いることが出きるかが期待された。
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【スノーフィールド快晴】
【スノーハープスタート】
【白戸さんクロカン】
【集合】
 レース展開は、第1種目の雪上ランニングでは細谷岳男選手が飛び出すが、すぐ後に伊藤朋一選手が追いすがりほぼ同時にゴール。続いて杉山眞之選手、駒井研二選手、酒井宏和選手がゴールし、トップから約3分おいて白戸太朗選手が6番目でゴール。第2種目のクロカンスキーで勝負の明暗が分かれた。トップでゴールした伊藤朋一選手が本領発揮。得意のクロカンスキーで細谷岳男選手をぐいぐい引き離し、約3分の差をつけ最終種目のスノーシューへ。クロカンスキーの経験は浅いが持ち前の底力で細谷岳男選手が2位 を確保。白戸太朗選手は3名の選手を追いぬき、第3位でスノーシューへ。後続の選手はクロスカンスキーが得意な選手が上位 に現れ、雪上ランニングの遅れを取り戻す。そして最終種目のスノーシューでは、最後で足を攣りながらの力走で伊藤朋一選手が後続を振り切り優勝。追いすがる細谷岳男選手の2連覇を阻んだ。第3位 は実力通り白戸太朗選手が勝ち取る。協賛兼参加者であるワコールの太田裕二選手、北竹康浩選手も元気に笑顔でゴール。 「もう出ない。」という言葉とは裏腹に、レース終了後しっかりとクロカンスキーの練習に励む姿が印象的だった。唯一の女性須藤直美選手も、みんなの声援に迎えられながらゴール。
 そして表彰式。ワールドカップにも引けを取らないみごとな表彰式セッテングは、トライアスロン界では有名なMヱス・ビー・アールの辻谷さんが担当。ボランティアで参加していただいた辻谷さんが、今大会一番の功労者であった。
 来年はMTBも種目に加わる予定で、さらにパワーアップした「スノーフィールド・チャレンジレース・イン・HAKUBA」で楽しんでいただこう。乞うご期待を!

POWER BAR