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2006 Happy Trail Camp in 信越トレイル Presented by patagonia 開催レポート
 2005年にスタートしたHappy Trail。今年も箱根、京都、名古屋近郊などのすばらしいトレイルと自然をトレイルランナー石川弘樹さんとともに楽しんできましたが、今回はなんと3日間に渡るトレイルランニング・キャンプとして開催しました。舞台は長野県と新潟県の境に位置する「信越トレイル」。3日間のキャンプでは、トレイルランニングの基礎クリニック&テクニック、アウトドアスポーツとしてのトレイルランニングの遊び方、「トレイルランニング」と「自然(信越トレイル)」とのかかわり方の提案を目的とし開催しました。50kmのトレイルを楽しむと共に、信越トレイルを通じてトレイルランニングと自然環境・登山者・ハイカーなどとのかかわり方など、広くトレイルランニングというスポーツを再認識できた3日間となりました。信越トレイルにて今回のキャンプを開催するにあたり、NPO法人「信越トレイルクラブ」にご協力を頂きました。「歩く」ことを目的に開通させた信越トレイルを今回のようなイベントという形式でトレイルランニングを行うのは初めての試みであり、トレイルランニングが信越トレイルの自然環境に与える影響などを同クラブとして検証していただく機会ともなったイベントになりました。

信越トレイルとは
長野県北部と新潟県南西部の県境に広がる開田山脈に位置する総延長約80kmのトレイル。広大なブナの森が広がり、信越の長い歴史の史跡を訪ねることができる。現在西端の斑尾山山頂から東端の牧峠までの50kmが開通している。

信越トレイルクラブとは  http://www.s-trail.net/
信越トレイルクラブは、特定非営利活動法人、NPO法人として平成16年1月16日に長野県より認証された団体です。本会の活動の目的は、関田山脈の総延長80kmにおよぶロングトレイルを整備するとともに、その維持・管理を行ないながら、より多くの人が里山の美しいブナ林や自然、地域の文化・歴史に触れることができるよう、サポートしていくことにあります。(信越トレイルクラブWeb Siteより)

1日目 10月27日(金)

 今回のHappy Trailは長野駅からスタート。長野駅まで電車やバスでやってきた参加者は駅前のセブンイレブン前に集合し、ここから貸し切りバス「Happy Trail号」で集合場所の飯山市なべくら高原にある森の家に向けて出発!出迎えにきた石川さんもバスに同乗し、信州の景色を楽しみながら森の家に向かいます。森の家に到着後まずはコテージにチェックインし各自昼食を済ませ、午後1時に再集合。直接車で来た参加者も合流し、全員がそろったところで、まずはブリーフィング。石川さんからの挨拶につづいてパタゴニア・スタッフ、パワースポーツ・スタッフ、救急時のスタッフとして参加いただいた救急救命士の原さんの紹介、そして信越トレイルクラブの理事であり、昨年アメリカのアパラチアン・トレイル3500kmを縦走したバックパッカーであり、今晩の「信越トレイル・ワークショップ」をお願いしている作家の加藤則芳さんとクラブ事務局のスタッフを紹介し、最後に事務局の木村宏さんより信越トレイルの説明と利用上の諸注意をいただきました。装備を整えた一行はバスにてスタート地点の牧峠へ。ここから50kmのトレイルが始まります。集合写真を撮影後、いざトレイルへ。初日は片道5km弱を往復する行程。天候は曇りで若干肌寒いが、トレイルに入り、体を動かし始めればちょうどいい感じ。初日のみ信越トレイルクラブの大西宏志さんに同行頂き信越トレイルでのトレイルランニングを検証いただきながら、要所々々で自然ガイドも。トレイルは多くの部分で県境をぬっており、ゴールまで左に長野県側、右に新潟県側を見下ろしながら進みます。なべくら高原一体は世界的にも有数の豪雪地帯であり、今年お隣の栄村の一部が豪雪で孤立してしまったのは記憶に新しい所です。スタート地点周辺もピーク時は8m以上の積雪に覆われ景色も一変します。冬場は山スキーやスノーシューも盛んな地域です。紅葉に色づいた景色を楽しみながら開田峠に到着。ここで折り返し、帰りは各自のペースでスタートの牧峠までのトレイルを楽しみます。
 一日目のトレイル終了後はバスにていいやま湯滝温泉に直行。千曲川を見下ろす温泉で疲れて冷えた体を癒した後は、温泉の宴会場で夕食です。夕食は地元のとれたての山菜を豊富に使った郷土料理の数々に舌鼓をうちます。おなかが一杯になったところで、森の家に戻り、本日最後のプログラム、信越トレイル・ワークショップへ。
 ワークショップではまず加藤則芳さんによる信越トレイルおよび信越トレイルクラブの成り立ちや現状の説明から、トレイルでの一般のハイカーとトレイルランナーの共存まで、多くの項目についての講義を頂きました。続いて大西さんから信越トレイルクラブについての詳しい説明を頂きました。石川さんよりお二人にお礼をし、最後にHappy Trail 特製Tシャツを参加者にプレゼントして、1日目は無事終了しました。


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2日目 10月28日(土)

 2日目はトレイルランには最適の秋晴れが広がりました。朝食は豪華おにぎり弁当。しっかりエネルギー補給したあとは森の家をチェックアウトし大きな荷物はサポートカーに積み込みます。信越トレイルスタッフの皆さんに見送られながら、車にて開田峠へ。開田峠手前の茶屋池で下車しお手洗いと写真撮影後、数分歩いて昨日の折り返し地点、開田峠へ。約30kmの行程に備えて、全員でストレッチ。準備か整ったところでいざ斑尾高原へ向けスタート!
 斑尾高原の赤池まで約30kmは適度なアップダウンを繰り返す気持ちのよいトレイルが続きます。ブナ林の森や、春先には水芭蕉が咲く池や湿原を眺めながらトレイルを楽しみます。途中、桂池でサポートカーに合流し水分補給と小休止。補給食もしっかり摂取し、続くトレイルに備えます。
涌井から毛無山までを上りきると、長野側の景色が広がり、斑尾高原まではもうすぐ。希望(のぞみ)湖を過ぎて日も落ち、最後はライトを点灯して進みます。夕方6時、30kmのトレイルを全員無事終えて赤池に到着!ゴールを皆で喜び合い、サポートカーに分乗して、宿泊先のホテルサンパッティック斑尾へ。到着後、ホテルにチェックイン。入浴・夕食を済ませた後、ホテルのラウンジに集合。トークショーと題しましたが、ここでは参加者の皆さん・スタッフお互いの自己紹介と今回のキャンプの感想、石川さんやパタゴニア、パワースポーツへの質問や要望などを語り合いました。
皆さんが抱いているトレイルランニングへの思いや取り組み方を共有し有意義なひと時となりました。これで2日目のプログラムも無事終了。でしたが、二日間で撮影した写真の上映会をスタッフの部屋で急遽開催が決定。参加者全員が集まり、ノートパソコンのモニターでスタッフが撮影した写真を見ながら信越トレイルを振り返ります。感動の風景写真あり、爆笑の人物写真あり、おそくまで上映会は盛り上がりました・・・。


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3日目 10月29日(日)

 きのうに引き続き、よい天気になりそうです。食堂で元気に朝食をとった後、装備を整えてホテルのバスに乗り込みホテルを出発。
きのうのゴールの赤池から斑尾山山頂までの約10km、信越トレイル全制覇目指していざ出発!序盤1,135mの袴岳を登り、その後万坂峠までの下りを爽快に駆け抜けます。最後は標高900mの万坂峠から1382mの斑尾山山頂まで、482mの上りが待ちうけます。前方には妙高山の雄大な景色が参加者を迎えてくれます。そしてついに斑尾山山頂に到着し、全員が見事信越トレイル50kmを完走!多くのハイカーも拍手を送る中、喜びを分かち合いました。その後大明神岳からの野尻湖を望む景色を楽しんだ後、斑尾高原スキー場のゲレンデを一気に下り、麓まで下りたところですべての行程が終了。サポートカーに分乗し、ホテルへ戻ります。入浴後・カレーライスの昼食を楽しみ、引き続き昼食会場にて抽選会を開催。パタゴニアとパワーバーの製品がもれなく参加者にプレゼントされました。最後に石川さんからご参加のお礼をもって、すべてのプログラムが無事終了しました。

今回、初めて泊りがけで開催をした「Happy Trail Camp in 信越トレイル」。まずは信越トレイル全50kmを、信越トレイルの趣旨や環境を理解しながら見事完走した参加者に深く感謝いたします。そして、多大なご協力とご理解を頂いた、信越トレイルクラブ理事の加藤則芳さんをはじめとした信越トレイルクラブスタッフの皆様にも改めて感謝いたします。残る今年の2回を含め今後も石川弘樹さん、パタゴニアスタッフの皆さんと共によりHappyになれるトレイルランを目指して開催いたします。
またの皆さんのご参加をお待ちしています。ありがとうございました!

See you in next Trail!


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