OSJ TRAIL RUNNING RACE SERIES 2016

少し肌寒い気温でしたがなんとか雨も降らずレース日和となりました。
昨年より正式レースとして開催されたダブル64K。参加条件は32Kを5時間以内に完走した選手しか出場権利がありません。今年は26名がこのハードなレースに挑みます。32Kについてはエントリー開始から一か月ほどで定員に達するほど人気のあるレースです。岩場や沢渡りなど変化にとんだコースはOSJシリーズを代表するコースのひとつといっても過言ではありません。

大会結果

  出走者数 完走者数 完走率
32K 685名 638名 93.1%
64K 26名 11名 42.3%

前日パーティー・32K競技説明会

11Kレース終了後、32K競技説明を兼ねたパーティーが行われました。パーティーではレースを終えてリラックスした選手や明日に控えて競技説明をしっかり聞いている選手など様々な様子が見られました。


レース

レースは最初に64Kが7時にスタート。 望月選手の連覇か!?それとも阪田選手、石田選手がTJARのリベンジなるか!?に注目が集まりました。今回GPS端末を64Kの選手に配布し、各選手の位置情報を本部のモニタに映し出された地図により確認できるシステムを取り入れました。 レース序盤から望月選手がリードし続け、そのまま1位で貫録のフィニッシュ!!記録は9時間15分21秒。もはや誰も止められないのでしょうか?そして2位には阪田選手が9時間26分22秒、3位は井上選手が9時間32分47秒でそれぞれフィニッシュしました。今回も挑んだ26名中11名しか完走できず厳しいレースとなりました。


続いて8時に32Kがスタート。 近藤敬仁選手が3時間47分41秒でゴール。2位大杉哲也選手そして3位栗原孝浩選手となり、パワーバーアスリートが1・2・3フィニッシュとなりました。 女子はレース序盤からハセツネを制した北島良子選手と過去32Kを5時間切り達成している上宮逸子選手の争いに注目が集まりましたが、途中抜け出した上宮逸子選手が4時間46分21秒で優勝。


表彰式

64Kの部優勝の望月選手をはじめ男女各エイジ別と総合男女の表彰が行われました。11Kに引き続き、地元のいちごなどの特産品や各協賛メーカーの賞品が贈られました。


終わりに

64Kの部でトップアスリートの選手が山頂付近のエイドで低体温症のため動けなくなりました。搬送するにも車では進入できず、急斜面のため、担架を使用して下山することになりました。地元消防隊及びスタッフ数十名により交代で担架をかつぎ、ゆっくり降ろしながら5時間かけて無事下山することができました。時刻は21時を過ぎていました。レースは夕方に終わるため、エイドへ配置したスタッフも防寒着までは準備していませんでしたので戻ってきたときには寒さと空腹に苦しめられたようです。この時感じたことは自然が相手である以上、何が起こるかわからないと痛感しました。
レースが高速化する中、装備を軽視する選手も一部には見受けられますが、自然を相手にするトレイルランニングのレースではトップ選手も愛好家も関係なく、装備の必要性を今一度考えさせられた大会でした。レース主催者側がしっかり装備チェックをすることも必要ですが、はやり自分の身は自分で守る「意識」をしっかりもってレースに挑んでいただきたいと思います。
11Kに続き大会二日間を無事終了することができました。これも新城市をはじめ、地元の方々やボランティアなど大会に関わる全ての関係者にご支援・ご協力いただきましたことに、改めて御礼申し上げます。


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