OSJ TRAIL RUNNING RACE SERIES 2018

レポート

全国が強烈な寒波に見舞われた、2018年2月上旬。
南国 奄美大島では、2018 OSJトレイルランニングレースシリーズ第1戦「OSJ奄美ジャングルトレイル」が、開催された。
今年で9回目。寒波の影響で、奄美大島は、例年よりも肌寒い日が続いていた。
とはいえ、上空から太陽の陽がさせば、気温は上昇するが……。

前日受付

大会前日の10(土)の昼下がり。
14時から選手受付(奄美市AiAiひろば)が始まるというのに、
奄美大島特有のにわか雨が降り注いでいた。
受付時間間近になると、参加選手の方々が、受付会場に集まりだした。
本島在住の選手らは、飛行機遅延のため、夕方に集中した。

本大会の競技部門は50Kと20K。受付を済ました選手は、
50Kが101名、20Kが56名。

17時過ぎから、競技説明会がスタート。
奄美市紬観光課を代表して、
担当の高松さんからも挨拶を承った。

パワースポーツスタッフからは、
今一度、競技ルールや写真によるコース説明が行われた。
通年よりも、コース上の倒木等が多く、随所に注意点がアナウンスされた。

競技説明会後は、軽食が振る舞われ、
選手同士、和気あいあいとした雰囲気だった。


大会当日

大会当日。
小雨降る、肌寒い朝を迎えた。

大会選手は50K20Kともにフィニッシュ会場である、
奄美市名瀬小学校に集合。

50Kの選手は、宇検村役場を8時にスタートするため、
小学校からバスで移動する。
宇検村役場から奄美市名瀬小学校までを走り抜く、ワンウェイ。

20Kは奄美市名瀬小学校を10時スタートし、小学校まで折り返すコースだ。

小雨残る朝。
南国の奄美大島といえども、
寒気の影響で、気温は10℃近くまで冷え込んだ。

50K、20Kの会場では、
予定通りの8時と10時に、スタートホーンが鳴り響き、
選手は一斉に駆け出した。

コースは舗装路が大半を占めるが、
林道、ガレ場と、トレイルレース特有の悪路も多く、
連日の降雨による水たまりも目立った。

コース上に設けられた関門はそれぞれ、
50Kは第一関門(約24km地点)、第二関門(約42km地点)の2箇所、
20Kは第一関門(約13km地点)の1箇所に設定された。

各関門のエイドステーションには、
黒糖やみそピーをはじめ、南国のみかん「 桶柑(たんかん)」、黒糖の蒸しパン「ふくらかん」、
うるち米を主原料とした乳酸菌発酵飲料 「みき」などなど、奄美大島ならではの特産品が!!

とりわけ、コース上の注目フィールドは、
天然の亜熱帯広葉樹が茂る金作原(きんさくばる)原生林。
生きた化石とも称される巨大なヒカゲヘゴや、国指定天然記念物 ルリカケスやキノボリトカゲなどの、
稀少な動植物が生息しているフィールドです。
世界自然遺産候補としても名高い南国の原生林に、
選手の方々はエキサイトしたことでしょう。

また、2月と言えでも、南国「奄美大島」。
早くも咲き始めた花々が、選手らの目を楽しませていました。

50KのTOPは町田知宏選手(3:59:29)、20KのTOPは田辺勉選手(1:54:50)。


50Kの部(男子) 50Kの部(女子)
総合順位 No. 氏名 都道府県 総合記録 総合順位 No. 氏名 都道府県 総合記録
1 14 町田 知宏 東京都 3:59:29 1  101  秋山 穂乃果 大阪府  4:55:40
2 3 小林 慶太 東京都 4:00:41 2 105  又井 ゆうこ 東京都 5:09:54
3 45 重原 政幸 東京都 4:02:00 3 104  大古場 美乙 神奈川県 5:20:45
4 2 水越 友洋 東京都 4:14:50 4 108  北風 博子 東京都 5:54:49
5 12 佐谷 尚紀 神奈川県 4:17:45 5 112  木川 真理子 東京都  6:10:58
20Kの部(男子) 20Kの部(女子)
総合順位 No. 氏名 都道府県 総合記録 総合順位 No. 氏名 都道府県 総合記録
1 201 田辺 勉 埼玉県 1:54:50 1 260  豊原 周子 鹿児島県 2:40:39
2 240 滝川 次郎 神奈川県 1:59:35 2 269 廣澤 真由 京都府  2:55:50
3 210 永井 健太郎 鹿児島県 2:15:53 3 274  佐藤 ゆかり 岩手県 3:06:09
4 202 新奥 大介 神奈川県 2:25:05 4 256  八木 加奈子 東京都  3:13:34
5 221 桑原 庸輔 鹿児島県 2:34:50 5 264 中嶋 厚子 大阪府 3:18:15

表彰パーティー

夕方からは、お楽しみの奄美大島満喫パーティー。
多彩なオードブル、黒糖焼酎等のお酒に、舌鼓みしながら、
大会に参加した同士とともに、大いに語うひととき。

会場には、奄美大島の特産品販売ブースも設けられ、
2018年紬美人も駆けつけました。

しばしご歓談いただいた後は、
奄美の音楽とともに、大会カメラマンが撮影した写真によるスライドショー。
選手のみなさん、フィールドを思い返しながら、スクリーンに釘付けです。
(時折、大きな歓声が!!)

続いて、各部門の表彰式。プレゼンターは紬美人。
授与された皆さんのテンションは、もうアゲアゲ(特に男性が!!)。
くじ引き抽選会では、黒糖焼酎、Tシャツ、パワーバーなどなど、
たくさんの方の手に渡りました。

大トリは「パフューム里志」。
ステージに登場するやいなや、会場から笑いが……。
なにせ、奄美大島のお笑いイベント「Y1グランプリ」初代チャンピオン。
あの「Perfume」の振り付けを、裸で、完璧に踊る中年おじさんのパフォーマンスに、
みなさん、終始魅了されておりました。

最後に皆さん集まって、記念撮影!!
来年は記念すべき、10回目のメモリアル開催。
また、奄美でお会いしましょう


Text Kenji Okuyama
photographer Akihiko Harimoto

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