レポート
木々が紅く染まりつつある、中秋の10月。
2018 OSJトレイルレースシリーズのファイナルレース、
「OSJ氷ノ山山系トレイルレース」が催された。
自然災害の影響により、3年ぶりの開催。
(今年も台風の影響で、登山道の一部が崩落するポイントもあったが、開催に至った。)
大会前日の10月20日(土)には、ハチ北観光協会の施設内にて、
選手受付と競技説明会を実施され、多くの参加選手が詰めかけた。
レース
大会当日、21(日)、快晴。
荷物預かりが開始される4時前。
夜明け前の秋空。
スタート会場のハチ北高原スキー場に、
参加選手らは、徐々に集結。
開会式を迎え、
定刻通りの5時、レーススタート。
夜空に舞う星屑と、
暗闇のゲレンデに駆けていく、選手らのヘッドライト。
その幻想的な煌めきは、観衆らも虜にした。
出走人数は350名。
先頭は原良和選手と松原克博選手、
そして、なにわのスピードスターの異名を持つ大杉哲也選手。
大会コースは西日本を代表する山岳フィールド 氷ノ山山系。
氷ノ山をはじめ、扇ノ山、鉢伏山、上山高原、美方高原と、
兵庫県と鳥取県にまたがる総距離約78kmとやや長距離のレースだ。
山岳エリアよりも林道や舗装路が多く、長く走れる脚力がキモとなる。
また、時間帯によっては、寒暖の差に適応できるコンディションコントロールも欠かしてはいけない。
TOP集団の3名(原、松原、大杉)は、
第一関門(ふる里の森登山口)、第二関門(青下ふるさと体験ハウス)と、
概ね並走しながら、レースを先導した。
しかし、第3関門(美方高原自然の家とちのき村)で、
ウルトラランナーのベテラン 原が抜きん出た。
そのまま、ペースを上げ、独走態勢に……。
松原と大杉に、13分ほど大差をつけ、
8時間4分8秒のレースタイムでフィニッシュした。
女子TOPは石田知世巳選手(11:15:07)。
制限時間の21時までに、
フィニッシュゲートをくぐった完走者は、295名(男子:272名女子:23名)。
日中、天候に恵まれ、暑さに体力を消耗した選手もいたものの、
完走率は84%をマーク。
3年ぶりのOSJ氷ノ山山系トレイルレースは、成功裡の幕を下ろした。
表彰式
男子総合 |
順位 |
No. |
氏名 |
総合記録 |
ST→CP1 |
CP1→CP2 |
CP2→CP3 |
CP3→Fin |
1 |
272 |
原 良和 |
8:04:08 |
3:05:26 |
1:11:20 |
2:46:51 |
1:00:31 |
2 |
318 |
松原 克博 |
8:17:11 |
3:08:09 |
1:08:30 |
2:45:14 |
1:15:18 |
3 |
21 |
大杉 哲也 |
8:17:12 |
3:06:08 |
1:10:45 |
2:47:00 |
1:13:19 |
4 |
201 |
田中 良 |
8:55:44 |
3:14:32 |
1:13:31 |
3:16:13 |
1:11:28 |
5 |
33 |
生田 貴裕 |
8:57:56 |
3:32:11 |
1:20:49 |
2:56:48 |
1:08:08 |
女子総合 |
順位 |
No. |
氏名 |
総合記録 |
ST→CP1 |
CP1→CP2 |
CP2→CP3 |
CP3→Fin |
1 |
393 |
石田 知世巳 |
11:15:07 |
4:05:07 |
1:42:24 |
3:56:37 |
1:30:59 |
2 |
405 |
久保 梢 |
11:32:24 |
4:21:02 |
1:40:03 |
3:59:14 |
1:32:05 |
3 |
425 |
吉原 朗子 |
11:43:15 |
4:27:54 |
1:39:54 |
4:03:57 |
1:31:30 |
4 |
424 |
柚木 雅子 |
11:58:14 |
4:18:20 |
1:45:25 |
4:08:33 |
1:45:56 |
5 |
400 |
奥田 千恵 |
12:21:14 |
4:35:12 |
1:57:49 |
4:13:53 |
1:34:20 |
Text Kenji Okuyama
photographer Akihiko Harimoto