レポート
大会受付
2019年に初開催となったOSJ MAHIRUSANCHI TRAIL 50Kが3年ぶりに秋田県大仙市、真昼山地に戻って来た。大会前日の8月20日は生憎の空模様となったが、受付会場のモリボの里、ふれあい交流館には東北のトレイルランナーを中心に、遠くは四国の高知県からも選手が集まった。
今年はまだコロナ禍と言うこともあり、競技説明会・パーティーの開催は残念ながら見送られたが、久しぶりの大会開催と言うこともあり、選手の笑顔が数多く見られた。
大会当日
大会当日は前日の雨からうって変わり、朝から晴天となった。気温も30℃程まで上昇。少々暑いがレース日和となった。
コース序盤は林道、舗装路、林道を繋ぎ、第一関門の薬師岳登山口を過ぎてからが本格的なトレイル区間となる。その為、第一関門までは多くの選手が余裕を持って、関門を通過していた。
しかし、トレイル区間に入ると東北地方を襲った長雨の影響もあり、トレイルの各所でぬかるみや水たまりが多く、選手の行く手を阻んだ。ただ、稜線まで登ると前方に真昼山地の主峰、真昼岳、振り返ると真昼山地最高峰の和賀岳を望むことが出来る。歩行区間もあり、コース最高峰の中ノ沢岳あたりは選手にとっては一息つけるポイントとなったのではないだろうか。
ただ、約30km付近の第2関門、川口県境からがこのコースの厳しい区間となる。第2関門を出た直後から斜度のきつい登りが続き、雨の影響で足を取られる選手も多く、第4エイドステーションまではガレ場の下りが続く。このエイドステーションには地元の果物、野菜などが用意されており、選手にとっては癒しの場となった。
選手は再び林道を走り、最後の山、大平山に向かう。この山の途中には美しいブナ林があり、いつか秋に訪れたいと言う気持ちになった選手も多くいたのではないだろうか。この山を下りきればフィニッシュ地点のモリボの里は目と鼻の先。完走までのウィニングロードだ。
2022 OSJ MAHIRUSANCHI TRAIL 50Kのゴールテープを最初に切ったのは須賀 暁選手だった。序盤からレースを引っ張り、そのままフィニッシュまで掛け抜けた。2位には杉本 大治選手、3位に前回覇者の原 和也選手と東北在住の選手の入賞が続いた。
女子も岩手県在住の畠山 望美選手が最初のフィニッシャーとなった。2位には大濱 侑季、3位に柳村 香菜選手と女子は関東在住選手の入賞が続いた。
その後、ぞくぞくとフィニッシュ地点のモリボの里に選手が帰って来た。50kmと言う長い距離を走って来た選手を大仙市の方々が出迎え、地元の甘酒などで選手の労をねぎらっていた。そして、最終ランナーがゴールゲートをくぐったのが日没とほぼ同時刻の18時30分少し前。最終関門が19時のレースだったが、最終関門の時間を待たずに、2022 OSJ MAHIRUSANCHI TRAIL 50Kは幕を閉じた。
文/稲村 淳
【リザルト】総合男子 | 総合女子 | ||||
総合順位 | 氏名 | 記録 | 総合順位 | 氏名 | 記録 |
1 | 須賀 暁 | 5:45:19 | 1 | 畠山 望美 | 8:10:49 |
2 | 杉本 大治 | 6:13:08 | 2 | 大濱 侑季 | 8:32:42 |
3 | 原 和也 | 6:14:15 | 3 | 柳村 香菜 | 8:35:27 |
4 | 沓掛 健一 | 6:19:29 | 4 | 小野寺 右佳 | 8:49:18 |
5 | 櫻田 和志 | 6:20:42 | 5 | 児玉 由美 | 8:53:37 |
Photo by POWERSPORTS & Daisen-shi