OSJ王滝ダートマラソンOSJ王滝ダートマラソン

エントリーリスト・リザルト

4年ぶりに帰ってきた
王滝ダートマラソン

 レースの舞台は霊峰、御岳山の裾野に広がる長野県木曽郡王滝村。熱き戦いが繰り広げられたMTB(マウンテンバイク)のレース「SDA王滝」の翌日に行われるのが、王滝ダートマラソンだ。開催されるのは、じつに4年ぶり。今までのコースを大幅に変えて、帰ってきた。
 レースは42kmと20kmの2つのカテゴリーがあり、いずれもふだん立ち入ることができない国有林の林道を走る。ハードなコースで知られるOSJのトレイルランニングレースシリーズの中でも、コース、距離ともに走りやすいこともあり、OSJのレースは初めてという人にもおすすめだ。
 また、毎年7月に行われる100マイルレース「OSJ ONTAKE100」のコースの一部を走るので、その予行練習として参加するのもいい。ちなみに、今回は42kmカテゴリーを走った上位100名に2024年のONTAKE100のエントリー権が付与されるというボーナスポイントが。
 さらに、前日に行われたSDA王滝と、このダートマラソンの合計タイムで決定する「キング&クイーン・オブ・王滝」の発表もあるので、最後まで見逃せない。

完走率は
両部門とも100%!

 9月18日、午前7時。42km部門は松原スポーツ公園、20km部門は氷ヶ瀬をそれぞれスタートした。ダートマラソンという名の通り、ダートな道をひたすら走る。
 ゴールは両カテゴリーとも松原スポーツ公園。42km部門男子は向井孝次選手が3時間9分40秒で、20km部門男子は、ずっとトップをキープし続けた水口駿介選手が1時間27分32秒で、それぞれ1位に入った。
 一方、女子は、42km部門で総合でも9位に入った水口麻美選手が、20km部門は日生麻美選手が1位に入った。
 完走率はなんと20km、42kmともに100%。出走者全員が制限時間内にゴールしたというわけだ。そして、42km完走者107名にONTAKE100のエントリー権が付与された。

真の山の王者が
決定!

 最後のお楽しみ、キング・オブ・王滝は、MTB100kmの部で第1位、ダートマラソン42kmの部で第4位に入った池田祐樹選手が、キング・オブ・王滝ショートは、MTB42kmの部で第5位、ダートマラソン20kmの部で第2位の松島和彦選手が王冠を勝ち取った。
 一方、クイーン・オブ・王滝は、神谷理佐選手が、クイーン・オブ・王滝ショートは日生麻美選手がそれぞれ1位に入った。
 バイクとランの総合力が求められるだけに、真の山の王者とも評されるキング&クイーン・オブ王滝も4年ぶりに決まり、王滝の熱い闘いは幕を閉じた。

取材・文/高橋 寿子

【2023 OSJ王滝ダートマラソン42kmリザルト】
男子 女子
総合順位 氏名 記録 総合順位 氏名 記録
1 向井 孝次 3:09:40 1 水口 麻美 3:46:34
2 小林 遼志 3:18:03 2 小幡 真紀 4:11:32
3 石澤 毅士 3:20:46 3 冨澤 いずみ 4:14:57
4 池田 祐樹 3:34:55 4 尾崎 美幸 4:23:59
5 遠山 宏樹 3:35:51 5 占部 詩麻 4:36:57
■出走者107名/完走者107名/完走率100%  

【2023 OSJ王滝ダートマラソン20kmリザルト】
男子 女子
総合順位 氏名 記録 総合順位 氏名 記録
1 水口 駿介 1:27:32 1 日生 麻美 2:11:39
2 松島 和彦 1:38:33 2 池田 清子 2:17:14
3 里見 直也 1:41:03 3 明前 信子 2:33:34
4 大槻 徹 1:44:34 4 荒井 ゆき 2:41:29
5 白波瀬 龍平 1:47:35 5 川添 由紀子 2:43:51
■出走者59名/完走者59名/完走率100%  

【キング・オブ・王滝総合記録】 【キング・オブ・王滝ショート総合記録】
総合順位 氏名 記録 総合順位 氏名 記録
1 池田 祐樹 8:24:18 1 松島 和彦 4:12:26
2 榎園 卓 9:20:50 2 菅原 徹 4:26:30
3 石川 正道 9:59:01 3 古庄 勇輝 4:27:08
4 岩附 英作 10:03:09 4 里見 直也 4:30:47
5 田島 泰志 10:30:58 5 平林 芳一 4:33:38
   
【クイーン・オブ・王滝総合記録】 【クイーン・オブ・王滝ショート総合記録】
総合順位 氏名 記録 総合順位 氏名 記録
1 神谷 理佐 13:55:29 1 日生 麻美 5:40:10
   


photographer Akihiko Harimoto