OSJ KOUMI100OSJ KOUMI100

エントリーリスト・リザルト

今年のKOUMI100は晴天です!

 実に3年ぶりの晴天の中での開催になった2024 OSJ KOUMI100。受付日から天気も良く、大会開催中も天気が崩れる予報は出ていなかった。
 選手受付は例年と変わらず、松原湖高原スケートセンター内で実施。今年は100マイルカテゴリーに313名がエントリー。リレー部門では、昨年の2倍近い20チームにエントリーをいただいた。KOUMI100の優勝者、まだ100マイルレースを走ったことのない選手と幅広い層に参加いただき、リレーと言う楽しみ方もKOUMI100のスタイルとして定着して欲しいと願うばかりだ。
 2020年から始まったセルフエイドの為のテント場確保もKOUMI100のいつもの光景になりつつある。17時30分からテントの設営が可能になるが、良い場所確保の為、スタッフの合図と共に一斉に場所取りに向かう。
 例年、日が落ちかけた時間から始めているが、2025年は寒さも考慮して、もう少し早めに始めても…、と言う話がスタッフ間で行われた。


いよいよ100マイルの旅がスタートです!

 例年は日曜日の5時にスタートするKOUMI100。今年は選手、スタッフの休息時間確保の為、スタート時間を7時に変更した。小海町の黒澤町長からご挨拶をいただき、定刻7時にレースがスタート。リレーのチームは1人1周なので、前半からハイペース。100マイルの多くの選手はマイペースでレースを進めて行く。「100マイルの貯金は借金」だ。
 今年のKOUMI100は最初のエイドまでのコースが若干短くなり、片道で約1km、往復で2kmほど短くなっており、1周の距離が約33kmとなっている。それでも、1周の所要時間はおおよそ3時間30分くらいと想定していたところ、リレーのチームがかなり飛ばしている。1番最初に松原湖高原スケートセンターに戻って来た選手は、「生田緑地とヤビツ峠で世界を目指す会」の萩原久也選手。記録は3時間11分11秒。当然、KOUMI100の最速ラップだ。ただ、後ろの選手はもっと速いと言う。どんなタイムで完走するのか、期待は膨らむ。リレーの2位は「充電中。」の澤柳匠選手。澤柳選手から5分ほど遅れて早々に100マイルの選手が帰って来た。ゼッケン55の酒井亮児選手だ。その後も中才雄介選手、石川佳彦選手と1分以内に1周目を終了した選手が松原湖高原スケートセンターに戻って来た。男子100マイルの序盤は混戦だ。一方の女子は昨年優勝の冨澤いずみ選手が2位の鎌倉明子選手に20分以上の差をつけ、1周目を終えた。


まさかの初日フィニッシュです!

 順調にレースは進み、夜間パートに入った。100マイルレースは夜間パートが難しい。(…と個人的には思っている)KOUMI100ではコース上の最高標高地点のトレイルに水たまりも多く、岩や木が滑りやすい。また、コース全体も標高が高いため、夜間の寒さも大きな敵となる。そして、長い時間、距離を走って来ている時間帯なので、必然と身体に多くのトラブルが出て来る。この夜を越えられるかが、完走への大きな分岐点になる。
 その中、大会初日の10月13日午後11時25分頃、慌ててフィニッシュテープを用意することとなった。
 リレー第1走からトップを走り続けた、「生田緑地とヤビツ峠で世界を目指す会」のアンカー、長尾暁人選手が松原湖高原スケートセンターに帰って来た。記録は16時間25分20秒。1走から5走まで、全選手が1位となる圧巻の走りで、唯一の大会初日フィニッシュとなった。リレー部門は2位が「高松山グルグルクラブ」、3位に「TRC大日向」が入賞した。
 リレーの上位チームがフィニッシュを迎え始め、間もなく日の出を迎える時間帯に100マイルトップの選手が帰って来た。酒井亮児選手だった。酒井選手は昨年の3位から順位を上げ、優勝をもぎ取った。2位には松崎将博選手、3位に加藤大祐選手が入賞した。一方、女子は1位を走っていた冨澤いずみ選手がリタイアとなった為、2位の鎌倉明子選手が1位に浮上。そのまま、フィニッシュした。2位には終始安定した走りを見せた高橋瑞恵選手、3位は後半に追い上げた加藤揚子選手と続いた。
 表彰式は大会2日目、14日の午後4時から。フィニッシュを迎える選手が多くなる中、表彰式が行われた。
 表彰式が終了すると、帰宅する方もいれば、選手の応援を続ける方もいた。そう。まだまだ大会は続いていて、多くの選手がコース上で走っていた。制限時間は36時間と変わっていない為、今年は日が落ちてもレースは続いていく。最終関門は14日の午後7時だ。


大会に関わっていただいた全ての人に感謝です!

 レースを走っている選手以外にも長い時間大会に携わってくれた方々がいる。それは、誘導やエイドで大会を支えてくれた大会サポーターの皆様であり、地元小海町の方々、一部の選手には応援やサポートとして、家族や友人が寄り添ってくれたのではないかと思う。特に小海町の方々は選手以外の応援者にも温かいお蕎麦をはじめ、スープなどを提供していただいた。長時間の活動に改めて感謝を申し上げたい。
 小海町では既に紅葉も終わり、冬支度に入っている。大会会場となった松原湖高原スケートセンターも間もなく今シーズンの営業が開始される。最寄りの宿泊施設のシャトレーゼガトーキングダム小海にはスキー場も併設されており、ウィンターシーズンも楽しめる。冬は息抜きに小海町に出かけてはいかがだろうか。

文 J.I

【100mileリザルト】
総合男子 総合女子
総合順位 氏名 記録 総合順位 氏名 記録
1 酒井 亮児 22:11:20 1 鎌倉 明子 29:22:32
2 松崎 将博 23:25:23 2 高橋 瑞恵 29:46:15
3 加藤 大祐 23:34:54 3 加藤 揚子 30:31:44
4 石川 佳彦 23:41:58 4 和田 美穂 31:06:58
5 岩本 武匡 24:01:56 5 飯田 由美子 32:09:54
■出走数:283名 / 完走者:163名 / 完走率57.6%

【100mileリレーリザルト】
100mileリレー
総合順位 氏名 記録
1 生田緑地とヤビツ峠で世界を目指す会 16:25:20
2 高松山グルグルクラブ 19:56:53
3 TRC大日向 21:09:46
■出走数:出走チーム数:20チーム / 完走チーム数:19名 / 完走率:95.0%

受付日




大会当日


photographer Akihiko Harimoto