台風接近に伴い、中止となったセルフディスカバリーアドベンチャーイン王滝クロスマウンテンバイク【9月】。
選手の皆さまには今年最後に王滝を楽しんでいただきたいと思い、代替レースとして開催しました。
大会前の寒波により、コース一部に積雪があること、今後のコースへの影響が大きいことを考慮した結果、コースを変更することになりました。
コースはそれぞれ120kmと100kmの部は1周回18kmの5周回とする97km、42kmの部は23kmとなりました。
変更後のコース
前日受付
大会前日の受付。大会前、寒波の接近により、気温も上がらず一部では積雪もある中での大会となりました。
大会会場となる松原スポーツ公園ドームには急なお願いにもかかわらずブース出展していただいた協賛社や地元のお店が選手を温かく出迎えてくれます。
今回、パワーバーアスリートの強い要望で開催することとなった前日恒例のファンツーリング。 山中選手の呼びかけで今年からパワーバーアスリートとなった宮津選手、常に大会上位の実力者の岡本選手(インパルス)にもアテンドとして参加していただきました。
ファンツーリング最初のプログラムは、室内にて翌日のレースにおける「補給」や「ギアやパーツ選択」、「寒さ対策」など非常に有意義な話を聞くことができました。
エリート選手にもそれぞれ補給食の違いやギア・パーツ選択に違いがあり、参加者は熱心に耳を傾けていました。
プログラム最後はツーリング。あいにくの雨の中でしたがエリート選手とのツーリングに参加者は楽しんでいただけたのではないでしょうか。
そしてドームでは15時からは池田選手も加わり、トークショーを開催。
寒い中、エリート選手のみなさんが王滝村のためにと企画してくれました。
会場ではあまりの寒さに焚火も焚かれましたが、エリート選手そして参加された選手の熱い思いにより会場は熱気に包まれました。
レース
9月同様6時にスタート。夜が明け徐々に明るくなりスタート時には完全に明るくなる9月のスタートとは違い、今回のレースは暗闇の中、ライトを点灯させてのスタート。
気温が零下2度と選手たちは防寒対策を考えながら準備をしなければなりません。
それと路面が凍結に積雪が予想されるため、タイヤや空気圧の選択も肝心です。
今回の120kmおよび100km参加者は338名、エリート選手も宮津選手、池田選手、山中選手、岡本選手等たくさん参加してくれました。6時定刻にスタート。林道に入るまでパレード走行です。
リアルスタート後、選手たちは一気に加速。そこで凍結した路面に宮津選手が転倒し、先頭集団から遅れをとりました。レース中エリート選手でも様々なトラブルがあったようです。
池田選手の転倒、山中選手のパンク、宮津選手のチェーン凍結等。その中でトラブルなく快調に飛ばしたのは、スキー選手でもあり雪にはなれている岡本選手。終始先頭を譲らず11月の王滝を制しました。2位は序盤の転倒から持ち直し宮津選手。そして池田選手と続きました。
42qの部は170名の選手が参加。
コースは23kmの短縮となり、制限時間が3時間。
残念ながらコースは短縮となりましたが、寒空の下、積雪の中を走ることで新たなマウンテンバイクの楽しさを感じることができたのではないでしょうか。
表彰式
表彰式は42kmの部が一足早く行われ、男子は東京都の村上選手が2位と7秒差で逃げ切り優勝!女子は、長野県の丸山選手が男子にも負けない走りで優勝しました!!
続いて16時から行われた120km/100kmの部の表彰式。
120kmの部男子はスキー選手でもあり雪上での強さを発揮し、インパルスの岡本選手が見事SDA王滝クロスマウンテン初優勝!!
続いて転倒、マシントラブルを乗り越えた宮津選手が2位。続いて3位池田選手、4位山中選手となりました。
女子は唯一1人の参加となった東京都の野下選手が総合順位でも16位と健闘し、女子の部優勝となりました。
100kmの部は、男子優勝が愛知県の毛利選手、女子は残念ながら該当者なしとなりました。
100kmシングルスピード部門は、東京都の吉元選手が100kmの部の選手を押さえて優勝を飾りました!!
そして最後の表彰は、王滝村で開催される3大会の合計タイムで決まる「キング・オブ・MTB」。
SDA5月とヒルクライムインで優勝、そしてSDA11月が準優勝となった宮津選手が2017年キング・オブ・MTBに輝きました!!
2017年クィーン・オブ・MTBは、SDA5月とSDA11月で優勝、ヒルクライム準優勝で野下選手が2連覇達成!!
参加した選手の皆さん、バイクが凍るほど寒い環境でのレース。お疲れ様でした!!
<大会リザルト>
120kmの部(1周18kmの5周回の97kmコースへ変更)
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100kmの部(1周18kmの5周回の97kmコースへ変更)
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SS100kmの部(1周18kmの5周回の97kmコースへ変更)
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42kmの部(23kmへコース短縮)
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キング・オブ・MTB
順位 | 氏名 | 総合記録 | SDA5月記録 | ヒルクライム記録 | SDA11月記録 |
1 | 宮津 旭 | 11:28:24 | 4:35:49 | 1:07:44 | 5:44:51 |
2 | 山中 真 | 12:03:41 | 4:59:50 | 1:14:48 | 5:49:03 |
3 | 荒川 大介 | 13:45:36 | 5:42:19 | 1:26:52 | 6:36:25 |
4 | 渡辺 源 | 14:34:45 | 5:56:17 | 1:22:46 | 7:15:42 |
クィーン・オブ・MTB
順位 | 氏名 | 総合記録 | SDA5月記録 | ヒルクライム記録 | SDA11月記録 |
1 | 野下 幸 | 15:44:25 | 6:28:03 | 1:39:13 | 7:37:09 |
終わりに
今回、凍結や積雪もある中での開催となった冬のセルフディスカバリーアドベンチャーイン王滝。思うようなレース展開にならなかった選手やギア凍結によるマシントラブルでリタイヤした選手など改めて自然の厳しさを感じる大会となったのではないでしょうか?
残念ながら9月の大会が中止となり、今回11月に開催することになりましたが、どれだけの選手が来てくれるか不安でした。
しかしながら極寒の中、全国から508名の選手に集まっていただきました。
参加していただいた選手のみなさま、本当にありがとうございました。
そして寒空の下、長時間にわたり大会をサポートしていただいた王滝村のスタッフやボランティアスタッフのみなさん、ご協力、本当にありがとうございました。
来年2018年もセルフディスカバリーアドベンチャーイン王滝を開催する予定です。
これからもここマウンテンバイク王国・王滝村でマウンテンバイクの楽しさをたくさんの人に感じてもらいたいと思います。