愛知県新城(しんしろ)市。この地は1575年に三河国長篠城を巡り、織田・徳川連合軍と武田軍が戦った長篠の戦いがあったところ。そんな戦乱の地で、2023年10月、トレイルレースの戦いが繰り広げられた。それが2回目の開催となる「新城スパルタントレイルクラシック」だ。
一般にスパルタンレースというと、障害物レースをイメージするが、このレースは障害物のないトレイルレース。レース会場には、トレイルランナーのほか、屈強なスパルタンレーサーが集まった。
カテゴリーは、21kmソロ、10kmソロ、それにキッズレース1.5km&3km。小学1年生から参加できるキッズレースが開催されたこともあり、幅広い年代のランナーたちが紅葉の始まった新城を走った。
10月28日(土)、初日のこの日は、21kmソロとキッズレースが行われた。まずは10時に21kmの部が、その1時間後にキッズレースがスタートした。
21kmは南尾根、北尾根、シュートン沢、東尾根を通って、スタート地点の愛知県民の森モリトピアに戻ってくるコース。稜線からは、青空の下、まわりの山々がくっきり見えて、気分を盛り上げてくれる。
翌29日は10kmソロが行われた。コースは21kmのコースのうち、南尾根、北尾根を通らないルート。こちらも快晴の中、250名近くの選手たちが元気に山岳コースを走った。
21km総合1位に輝いたのは加藤浩選手。タイムは2時間20分53秒。昨年の覇者、沖和彦選手が出した2時間32分48秒の記録より13分近く早くゴールした。
女子の1位は中塚裕美選手で、記録は3時間42分19秒。笑顔でフィニッシュラインに入った。
一方、10kmソロの総合1位は秋葉悠選手で、タイムは1時間18分55秒。女子10km1位は尾藤朋美選手。タイムは1時間38分43秒だった。
ちなみに、昨年の84kmソロで第1位に輝いたミスター新城こと阪田啓一郎選手は21kmソロで第4位と1位に届かず。いつものさわやかな笑顔でゴールした。
気になる完走率は、21kmが92%、10kmが97%と、どちらも90%台。キッズレースにいたっては完走率100%と、多くの選手が新城の自然を満喫した2日間だった。
取材・文/高橋寿子
21kmソロ男子リザルト | 21kmソロ女子リザルト | ||||
総合順位 | 氏名 | 記録 | 総合順位 | 氏名 | 記録 |
1 | 加藤 浩 | 2:20:53 | 1 | 中塚 裕美 | 3:42:19 |
2 | 長谷 怜信 | 2:30:51 | 2 | 渡部 聖未 | 3:45:59 |
3 | 野口 奨太 | 2:34:33 | 3 | 平山 智予 | 3:49:45 |
4 | 阪田 啓一郎 | 2:37:58 | 4 | 生田 宏美 | 4:04:35 |
5 | 草薙 眞一郎 | 2:40:13 | 5 | 安原 真理 | 4:14:51 |
※出走者270名/完走者250名/完走率92.6% |
男子10kmリザルト | 女子10kmリザルト | ||||
総合順位 | 氏名 | 記録 | 総合順位 | 氏名 | 記録 |
1 | 秋葉 悠 | 1:18:55 | 1 | 尾藤 朋美 | 1:38:43 |
2 | 中村 隼人 | 1:19:05 | 2 | 平 富美香 | 1:54:36 |
3 | 伊藤 哲也 | 1:19:36 | 3 | 柴川 葉月 | 2:01:57 |
4 | 境野 光昭 | 1:21:10 | 4 | 奥寺 こゆき | 2:07:33 |
5 | 千葉 義也 | 1:23:16 | 5 | 中村 歩香 | 2:07:37 |
※出走者246名/完走者240名/完走率97.6% |
キッズ3km | キッズ1.5km | ||||
総合順位 | 氏名 | 記録 | 総合順位 | 氏名 | 記録 |
1 | 白井 清流 | 0:12:33 | 1 | 中村 瑛音 | 0:07:17 |
2 | 山田 士恩 | 0:13:21 | 2 | 髙橋 颯佑 | 0:07:22 |
3 | 小峰 睦久 | 0:15:43 | 3 | 白井 水斎 | 0:07:32 |
4 | 髙橋 虎太郎 | 0:15:46 | 4 | 鈴木 幸志郎 | 0:07:49 |
5 | 西澤 綾人 | 0:16:08 | 5 | 河合 秀亮 | 0:08:10 |
※出走者14名/完走者14名/完走率100% | ※出走者22名/完走者22名/完走率100% |
photographer Akihiko Harimoto