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エントリーリスト・リザルト

会津磐梯山の麓を一周
景色の良さは国内有数

 フルマラソン以上の距離を走るウルトラマラソン。せっかく長い距離を走るなら、景色のいいところを巡りたい。そんな願いを叶えてくれるのが、猪苗代、磐梯、北塩原の3町村にまたがる名峰、会津磐梯山の麓をぐるりと一周する「OSJ会津磐梯山ウルトラマラソン」だ。
 このレース、終始、会津磐梯山に見守られ、猪苗代湖をはじめとする湖の景観も楽しめ、レトロな洋館の天鏡閣にも立ち寄れて、とフォトスポット満載のコースを走ることができるのだ。
 ただ、残念なことに、昨年の大雨により、ビュースポットのひとつである磐梯吾妻レークラインの一部が甚大な被害を受け、100km部門の前半部分である区間が使用できなくなってしまった。これにより100km部門はコース変更が余儀なくされ、距離は104kmに、制限時間は30分延長となった。
 なお第2回目となる今年から、100km、65kmに加えて45km部門を新設。より参加しやすくなった。

地元特産品満載の
エイドが充実

 さらに、このレース、景色のよさに加えて、ウルトラマラソンの楽しみのひとつであるエイドが充実していることも見逃せない。それも地元の名産品が各エイドに用意されているというからうれしい。
 たとえば、塩分を多く含んだ温泉水を煮詰めて作られる、北塩原の会津山塩を使用した羊羹にガトーショコラ、県外から買いに来る人も多いという猪苗代のどら焼き、磐梯町産のお米を使用した各種おにぎりや麹だけで作った甘酒など。単にエネルギー補給だけでなく、次のエイドでは何が食べられるかという楽しみも大きなモチベーションになるはずだ。

昨年の覇者
正岡選手が2連勝

 6月4日(日)。風は冷たいが、天気は快晴。まさにマラソン日和の日。
 午前5時、まずは前日選手受付が行われた猪苗代町総合体育館「カメリーナ」から100km部門の選手がスタート。9時には休暇村裏磐梯多目的広場を65km部門の選手が、10時にはアルツ磐梯を45km部門の選手がスタートした。
 各部門、どの選手も会津磐梯山に見守られ、猪苗代湖のほとりを走り、ゴールを目指した。
 注目の100km部門でトップに入ったのは、昨年の覇者、正岡隼選手。じつは彼、昨年のように最初からトップではなかった。2位に入った三浦翔選手がスタートした時点から1位をキープしていたのだが、87km地点、100km第3関門のヨークマルベニで正岡選手が三浦選手に追いつき、正岡選手は「ここまで来たら勝負しなくては」とギアを入れ直したという。2位の三浦選手は「前半飛ばして失速しちゃいました」とのことだが、終始、パワフルな走りっぷりはお見事だった。
 女子は黒田清美選手がぶっちぎりの1位。「全エイド制覇します」の言葉通り、よく食べ、よく走った。  選手のがんばりはもちろんのこと、ボランティアの皆さん、地元の皆さんの多大なるご協力があってこその会津磐梯山ウルトラマラソン。 そして、終日、選手たちを温かく見守ってくれた会津磐梯山にも改めて感謝したい。

取材・文/高橋寿子
【100Kの部リザルト】
総合男子 総合女子
総合順位 氏名 記録 総合順位 氏名 記録
1

正岡 隼

7:51:41

1

黒田 清美 10:54:06
2

三浦 翔 8:00:12 2

掛田 成実 12:42:30
3

西原 隆之 8:40:13 3

氏家 麻弥 12:50:58
4

岡本 直也 8:49:42 4

廣川 由紀子 13:13:10
5

菊地 大作 8:53:55 5

佐藤 香織 13:58:22
出走人数:230名、完走者数152名(完走率66.1%)

【65Kの部リザルト】
総合男子 総合女子
総合順位 氏名 記録 総合順位 氏名 記録
1

柳田 尚皓

4:43:20

1

片柳 雅子 6:21:02
2

田中 孝典 5:27:00 2

鈴木 瑠美 6:37:46
3

竹石 哲也 5:39:32 3

小幡 真紀 7:12:15
4

渡邉 太一郎 6:10:55 4

松浦 亜希子 7:24:22
5

生田目 修 6:14:28 5

鈴木 成美 7:48:11
出走人数:98名、完走者数87名(完走率88.8%)

【45Kの部リザルト】
総合男子 総合女子
総合順位 氏名 記録 総合順位 氏名 記録
1

渡部 慶太

3:10:21

1

愛澤 夏絵 4:48:45
2

平岡 章宏 3:17:04 2

根本 理恵 4:57:45
3

宮崎 忠勝 3:23:46 3

日野 沙也可 5:25:49
4

大寺 真史 3:59:10 4

藤内 明子 5:31:41
5

萩原 実 4:06:05 5

高橋 七恵 5:41:48
出走人数:51名、完走者数46名(完走率90.2%)

6月3日(土)選手受付


6月4日(日)レース当日


ゴールシーン


ご当地名産品の数々


Photographer Akihiko Harimoto