パワースポーツで一番大がかりなイベント「ツール・ド・宮古島」が終了しました。今更ですが、よ くこんな大きなイベントをパワースポーツで運営しているなぁ〜と、他人事のように思います。
周囲約100kmの宮古島の人口は約5万人と離島の中では国内トップ5。年間の観光客は40万人を超え、毎日多くの観光客で賑わいます。そんな人気の島を丸一日貸切って開催する「ツール・ド・宮古島」。
開催種目は1日目がサイクリングの部(114km、83km)で参加者は200名、2日目はロードレースの部(184km、114km)で参加者は500名、2日間合計約700名のサイクリストが宮古島を駆け巡りました。1日目はサイクリングなので交通ルールを守り走行するのですが、2日目のロードレースはガチンコレースのため、コース上のすべての信号を点滅させ、各交差点には島民スタッフや警察官が立ち、車両を規制してレースを行います。
MTB、トレラン、スイムなどのレース運営をしていますが、これらのレースはほぼ交通規制は最小限で開催することが出来ますが、プロフェッショナルなサイクリストではなく、一般サイクリストが参加するレースのために、島民の理解を得て、沖縄県警の協力のもと、完全な交通規制で開催する「ツール・ド・宮古島」はホント凄いイベントだと我ながら思います。
通常の自転車レースだったら競技団体が運営母体になるのでしょうが、このレースは競技団体の協力を得ることがなく、独自で運営を行っていて、なぜこんなレースが出来るかというと、都路島島民の理解や全面協力はもちろんこと、トライアスロン界の重鎮バイクメカニックのみなさんが全面協力してくれるから開催できるのです。
1日目サイクリング
この日、朝からジリジリと気温が上がり、サイクリングスタート時間(PM12:00)には最高気温32度に達しました。昨年までは100kmと60km部門でしたが、伊良部大橋開通のため、せっかくだから渡ってもらいましょうということになり、距離が延びて114kmと83km部門となりました。参加者は暑さとの戦いで、エイドステーションではオレンジ、バナナを頬張り、塩を舐め、頭から水を掛けてもらい、スタッフから叱咤激励を受け、フィニッシュを目指しました。制限時間はそれぞれありましたが、本人のやる気があれば最後までということで、83kmの部では6歳のお子さんと共に親子で7時間かけてフィニッシュしたのは感動的でした。2日目ロードレース
この日は前日の暑さを上回り、最高気温34度を記録しました。今回は伊良部大橋を渡るため、パレード走行はスタート後反対車線に渡らなくてはなりません。そこで184kmの選手と114kmの選手が交差するのではという問題で、審判のみんなで喧々諤々しましたが、パレード走行速度を極力遅くすることで問題はクリアし、猛暑の中、ロードレースがリアルスタートしました。114kmでは中盤から一人逃げ、最後まで行くかと思いましたが、フィニッシュ約5km手前で集団に吸収され、約40名の大集団でフィニッシュへ。高良選手が20m手前で勝利を確信しガッツポーズでフィニッシュを決めました。女子は2位に約5分差をつけ大石選手が優勝しました。184kmは杉本選手が圧巻のレース展開。杉本選手を追うメイン集団は杉本選手の後ろ姿を見ることなく逃げを決められてしまいました。女子も2位に約7分差で仲村選手が優勝しました。ビックリしたのは60歳台の利見選手。なんとトップと約6分差、総合17位でフィニッシュしました、凄い人もいるものですね〜。184kmの部 / 114kmの部 |
表彰式
レースは大きな事故、トラブルもなく終了することが出来ました。滞在中は毎日猛暑で身体中が真っ赤かです。早朝からの準備と深夜未明までの宴会で、心身と肝臓がさらに強靭になったような気がします。こんな楽しくて凄いイベント、来年はもっとたくさんの方々に参加してほしいと思います。みなさまのお越しをお待ちしております!!!スタッフ