レポート

藤沢といえば湘南の海を思い浮かぶ人が多いかもしれません。けれど藤沢には牧場、農園、昔ながらの家並みなど、のどかな田園風景が広がる湘南とはまた違った趣のある場所もあるのです。そんな緑あふれる藤沢北部地域にて、今回が初開催となる「サイクルチャレンジカップ藤沢」という自転車イベントを開催いたしました。
イベントは一般車両の交通規制を行い、設定されたコースの周回数を競う「3時間エンデューロ(1周3.55km)」と、設定されてコースを決められた周回数(中級8周・上級15周)を走り、タイムを競う「クリテリウム(1周2.23km)」の2種目です。当日は前日までの雨が嘘かのような晴天にも恵まれ、約600名のロードレーサーが藤沢に集いました。

受付・開会式

市街地では初となる一般サイクリストが対象としたサイクルロードレースに駆けつけてくれたゲストは競輪界をけん引するパワーバーサポートアスリートの深谷知広選手、金子貴志選手、成田和也選手。パワーバーサポートチームの愛三レーシングチームから綾部勇成選手、福田真平選手、伊藤雅和選手、中根英登選手、小森亮平選手、そしてパラリンピックの金メダリストの石井雅史選手に招待選手としてお越し頂きました。


3時間エンデューロ

コースは慶應大学湘南藤沢キャンパスをスタートし、1周3.55コースを3時間で何周回れるかを競うレースです。カテゴリーはソロ、2名チーム、3名チーム、4名チーム。はじめの1周は愛三レーシングチームと石井選手が先導するパレード走行。2周目から本格的なレースがスタートします。エンデューロの参加者は、上位入賞を狙うバリバリのレース志向の方から、交通規制された安全な道を仲間と楽しく走るファンライド志向まで様々なレベルのサイクリストが楽しめるレースです。歯を食いしばった険しい顔、心地よい風を受けた清々しい顔、選手交代エリアで仲間を迎える笑顔など、様々な表情が見られ、応援している側も楽しくなってきます。市街地なのでたまたま通りがかった人がこのレースを見て、自転車に興味を持った方も少なくないと思います。自転車レースに興味ある人は、まずはファンライド要素が高いエンデューロがおススメです。


クリテリウム

エンデューロとは違い、すべての参加者がガチに挑むのがクリテリウム。慶應大学湘南藤沢キャンパスをスタートし、エンデューロコースの若干内周を回る1周2.23コースを中級者対象レースは8周、上級者対象レース15周回り、そのタイムを競うレースです。エンデューロ同様にはじめの1周は愛三レーシングチームが先導し、2周目から本格的なレースのスタートです。ガチに挑むとは、先頭グループに周回遅れで追いつかれてしまうと自身のレースが終了になってしまうので、必死にペダルを回して前の選手について行かなくてはなりません。このレースでは中級者対象レース参加者50名のうち23名、上級者対象レース参加者17のうち10名が周回遅れとみなされ、レース途中で終了となりました。エンデューロとは一味違い、応援する側は手に汗握り、思わず大きな声援を送ってしまうのがクリテリウムです。本格的なレース参戦を目指す方は、エンデューロでレース経験を積んで、自信がついたらクリテリウムにチャレンジしてもらいたいと思います。

■ クリテリウム中級


■ クリテリウム上級


表彰式


このイベントは近隣の住民のみなさん、近隣が働き場所のみなさん、会場としてご提供いただいた慶應大学湘南藤沢キャンパスのご理解がなければ、実現しなかったことです。ありがとうございました。また自転車レースには欠かせない審判、バイクメカニック、スポーツトレーナーのみなさんには大変お世話になりました。そして記念すべき藤沢市のサイクルイベントにご参加いただいたサイクリストのみなさん、本当にありがとうございました!

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